Dr. Kenの “ゼロより1” 日記

沖縄県那覇市久茂地 タイムスビル6階にある 形成外科KCの院長、Dr. Kenのブログです。

病理医も、顕微鏡だけでは最終診断できないしこり

もあります。


額の淡紅色のしこり
病理医も、顕微鏡だけでは最終診断できないしこり

臨床(見た目)的には、

母斑細胞性母斑

または

皮膚線維腫

と診断しました。




病理検査報告書(1回目)
病理医も、顕微鏡だけでは最終診断できないしこり

色素細胞増殖性病変

という、曖昧な診断
病理医も、顕微鏡だけでは最終診断できないしこり
”質の悪そうな細胞”を認めるので

もう少し詳しく調べるとのこと

そして、2回目の報告
病理医も、顕微鏡だけでは最終診断できないしこり


色素細胞増殖性病変

と、同じ診断


コメントには
病理医も、顕微鏡だけでは最終診断できないしこり
臨床写真を元に最終診断したいとのこと


そこで、上の写真を送り


戻ってきた、確定病理診断は
病理医も、顕微鏡だけでは最終診断できないしこり

後天性色素細胞性母斑Spitz型

コメント
病理医も、顕微鏡だけでは最終診断できないしこり

病理医も、顕微鏡だけでは最終診断できないしこり

基本的に、悪性の病変ではないものの

1年間はしっかり経過観察し、

再発した場合は再切除するように

との提案も記されていました。



結果的に、再発は認めませんでしたが

病理医には臨床医からの詳細な情報提供が必要

つまり

顕微鏡下にみる細胞自体の善し悪しで虫眼鏡

必ずしも正しい診断は得られないという

良い例だと思います。コレ!


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