医療法人こころ満足会 形成外科KC

2011年12月17日

◆爪15

が剥離していく原因で比較的多いのが真菌症であることは以前に紹介しました(こちら)。

それ以外の原因としては、化学薬品によるものがあります。
これです。

歯科技工士さんでアクリル系レジンのモノマー(メタクリル酸メチル)を使用していました。

化学薬品の皮膚への接触をできるだけさけるようにお願いしました。


2ヶ月後、改善しています。ニコニコ


爪甲剥離症の原因
全身疾患に伴うもの
循環障害
甲状腺機能異常
妊娠
梅毒
その他

皮膚疾患に伴うもの
尋常性乾癬
湿疹・皮膚炎
爪の先天異常
扁平苔蘚

局所性
外傷性
真菌性(カンジダ、白癬)
爪の接触皮膚炎(化学薬品)
光線性爪甲剥離

特発性(原因不明)

  

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2011年08月28日

◆日本フットケア学会2

の模様を報告します。

会場は佐賀市文化会館でした。


立派な会場です。

ちなみに佐賀県の人口は88万人、佐賀市は24万人(タクシー運転手からの情報)で、こぢんまりとした街でした。

学会会長で、今回、私を招いてくれた上村先生


参加者は、500名はいたでしょうか。

看護師さんが多いようでしたが、参加者数は、私の予想をはるかに超えていました。


今学会のセミナーの中でも報告されていましたが、近い将来に迎える超高齢化社会で専門的にフットケアにかかわる看護師さんの育成は急務だと感じました。

米国アリゾナから来日された特別講演者のお話しは印象的でした。
糖尿病に伴う足病変についてでした。以下抜粋

現在、世界中で地雷によるケガで毎日30分に1名の割合で足を失っているが、糖尿病で足を失う人(切断に至る人)は毎日20秒に1名いる。

一旦、糖尿病に伴い足を切断した人が5年以内に死亡する率は60%で、大腸癌の診断・治療を受けて5年以内に死亡する率50%より高い(米国での話)。

それほど糖尿病の合併症としての足病変は重篤であり、チームアプローチでのフットケアは重要である。


私が、担当した巻き爪のレクチャーと実習にも50名前後の参加者がいました。

すでに多くの巻き爪患者さんをケアしてきた医師・看護師も多く結構、突っ込んだ質問も寄せられました。
  

Posted by Dr.Ken at 18:57Comments(0)

2011年08月27日

◆日本フットケア学会

に参加するため佐賀に来ました。

と言っても、演題発表ではなく、当院で行っている巻き爪治療法(KC法)の指導を依頼されたのです。

実は、フットケアのみを対象とした学会があることを、恥ずかしながらこれまで知りませんでした。ダウン

学会ホームページのトップには次のように学会設立の目的が紹介されています。


 フットケアは高齢者・糖尿病患者のQOLを向上するために、大変重要なものです。

 日本では血管外科、整形外科、内科、皮膚科のはざまで、患者ケアが行き届かない分野で、足切断になるまで医療者のケアがなされていなかったり、予防が不十分であったりする場合もあります。海外では、フットケアの専門職や専門病院があり、高齢者や糖尿病の足病変の予防と治療に成果をあげています。

 日本においても、フットケアをチーム医療として取り入れ、患者のQOLと医療の質の向上、医療の効率化という目標を追求する、効果的な医療手段としての関心が高まってきました。そこでチーム医療によるフットケアの正しい知識と啓発・普及を目指し、当学会を設立することになりました。


 今後、超高齢化社会を迎える日本で有意義な学会になっていくものと思います。

 学会の模様は明日報告します。パンチ!  

Posted by Dr.Ken at 23:55Comments(0)

2011年08月22日

◆爪(14)

の水虫(爪白癬)の症状は主に以下の2つのタイプがあります。

爪が濁って厚みがあるタイプ


内服治療が原則です(こちら参照)。



爪は濁っていても厚みはなく、爪が剥がれて隙間があるタイプ

このタイプは抗真菌薬含有ローション(液)も有効です。

ローション開始後4ヶ月

同7ヶ月
  

Posted by Dr.Ken at 20:51Comments(0)

2011年07月28日

◆爪(13)

水虫の治療に関しては以前に紹介しました(こちら)。

内服治療が第1選択ではありますが、内臓疾患があって内服できない方もいます。

そこで、塗り薬のみで治療する場合もありますが、根治は難しいとされています。

次の写真は典型的な爪白癬(爪水虫)の所見です。

爪が茶色に変色し、厚みも増しています。さらに周囲皮膚も皮がむけています。


顕微鏡検査を行うと、皮膚と爪に真菌を認めました。

内服ができないため、薬の浸透が良くなるように爪をできるだけ薄く削って、外用薬だけで治療しました。

8ヶ月後、幸いにして塗り薬だけでも効果は出ています。

  

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2011年07月25日

◆爪(12)

が高度に変形する疾患のひとつが爪甲鉤弯症(そうこうこうわんしょう)です。
爪が異常に厚く長くなって、羊の角のように曲がる事があります。

本症は、高齢者に多く、第1足趾に多く見られそのほとんどは靴による圧迫が原因とされていますが、感染症、血流の不足、糖尿病、栄養素の摂取不足などでも起きます。

典型的な爪甲鉤弯症です。



爪白癬(爪水虫)が陽性でしたので、厚くなった爪を薄く削って、水虫用のクリームのみで治療しました。本来は内服薬が良いのですが年齢的な事を考慮して外用のみを行ったわけです。

8ヶ月後、爪の変形は残っていますが厚くならなくなりました。


  

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2011年03月15日

◆巻き爪と爪水虫

の合併が意外に多いことが、当院での治療成績を検討した結果分かりました(巻き爪と陥入爪についてはこちら)。

 過去3年半の間に250名余りの巻き爪を治療してきましたが、その中から、次のことが分かりました。

1.爪水虫の合併率が40%。
2.爪水虫を合併しているグループは、合併していないグループより巻き爪変形の程度も重症。
3.両グループの平均年齢を比較すると、明らかに巻き爪と爪水虫を合併したグループが高齢。

 巻き爪の原因は、陥入爪と同じ様に、爪の角を深く切ってしまう深爪や、足に合わない窮屈な靴を履くことなどが原因と言われています。これまでの経験から推察すると爪水虫も、巻き爪の原因または悪化要因ではないか、と考えています。
 
 当院では爪を薄く削って、平坦にして人工爪で補強する身体に優しい方法で治療しています(詳しくはこちら)。また、爪水虫を合併している方は、内服治療も併用することでより良い結果が得られます。GOOD

 巻き爪や陥入爪は、一旦、化膿や痛みが出ると日常生活に大きな支障を来たします。爪の切り方や自分の足に合った靴選びに留意して、日頃から爪トラブルの予防に努めたいものです。また、爪の色が濁って厚くなり、弯曲してくると徐々に巻き爪が進行してきますので、早めの受診をおすすめします。パンチ!  

Posted by Dr.Ken at 23:35Comments(0)

2011年02月03日

◆「曲がった性格

を短時間では治せないように、曲がった爪を矯正するのにも時間がかかります。」

 巻き爪の治療を始めるときに、通院が長期間に及ぶことを説明するときの常套文句としてよく使います。

 ただ、話すときに注意しないと誤解を招きかねません。先日も「曲がった性格」の部分を強調したつもりはないのに、「私は性格も曲がっているから、爪も巻いているんですかね」と返答してきました。「そんなことはありませんよ」とあわてて取り繕いましたが、無言で笑っていました。

 当院独自のKC法で巻き爪治療を行っている方はすでに200名を超えました。これだけ多くの方を見ていると新知見がいろいろあります。

次の写真はKC法での治療を自己中断し、1年後に悪化して再来院した方です。

 2008年5月


 2008年11月、その後、通院を自己中断


2009年9月、再発悪化して来院、爪白癬、足白癬の合併と診断、爪白癬の治療は本来内服薬を使いますが年齢的に服用が困難なため外用薬のみで治療開始


2010年9月、状態良好

あとはKC法を中止するタイミングですが、ご本人は巻き爪の痛みを二度と味わいたくないから、いつまでも通院しますと希望されています。  

Posted by Dr.Ken at 23:21Comments(0)

2011年01月05日

◆爪(11)

の変形で人為的なもののひとつ、爪噛み癖または咬爪症(nail bitting, onychophagia)については以前に紹介しました(こちら)。

 その少女が、ネイリストの辛抱強いケアで噛みぐせを克服し、先日治療が終了しました。

治療前(爪かみによる深爪状態)



ケア終了後




 この正月、とても素敵な年賀状が届きました。

今朝、朝礼で年賀状を紹介しました。
これこそ病院の理念、ゲストとスタッフの「こころ満足」です。

Sちゃんありがとう!。
  

Posted by Dr.Ken at 16:47Comments(4)

2010年12月17日

◆爪10

のトラブルで比較的よく見られるのが陥入爪です。

 
程度は様々ですが、長期にわたり陥入爪が続くと、診察の時に一瞬、はっとするほど悪化した状態で来院される方がいます。


恐らく深爪を契機にして、爪が皮膚にくい込み、伸びるにつれて炎症(化膿)を起こし、肉芽(赤い部分)を形成して時間と共に過剰に増生したものと考えられます。


 陥入爪手術を行い順調に経過しています。術後8ヶ月の状態です。

  

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2010年09月29日

◆爪(9)

のケアに関して、日本経済新聞(平成22年9月24日付)の中で
「痛い 足の巻きづめ防止
切り方、角を残し四角に 靴選び、つま先にゆとり」

と題した記事が載っていました。
 
 当院の指導方法と同じで分かり易い内容でしたので紹介します。

巻きづめや陥入爪を予防するポイント(東京医科歯科大学付属病院、高山かおる講師談)
「正しいつめの切り方を覚える」
 つめを切る時には、つい指の形に沿って丸く切ってしまいがちだが、つめの角を残して四角く切る「スクエアカット」がよい。
 
 つめの角はやすりなどを使って少し落とす程度にとどめる。
 
 深く切りすぎないように注意し、指の端から1ミリほど伸ばした状態にする。

「足に合った靴を履く」
 
 靴はつま先にゆとりがあり、かかとや足の甲がしっかり安定するものを選ぶ。
 
 つま先が細い靴や重たい靴はつめに負担がかかるため、なるべく避ける。
 
 ヒールの高さは3センチ以下にとどめるのがよい。
 
 日常生活でよく歩くことも大事だ。地面をしっかり踏みしめるように歩くと、つめに下から力がかかり、平らになっていく。
 
 また、つめ水虫にかかるとつめが厚く変形し、巻きづめを起こしやすくなる。普段から足や靴を清潔に保つようにしたい。

「つめが少しでも痛いと感じたら、つめに異変はないか、靴が足に合っているかを意識してほしい」

  

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2010年09月14日

◆爪(8)

のトリヴィアを紹介します。

爪は何のためにあるか?

動物では獲物を倒したり、木に登ったり、木の皮を剥いだりするのに重要な役割をします。

人間では指先を保護し、指先を使った細かい仕事をする上で大切です。つまり指で物をつかむときに、爪が力を支えて、はね返すことで指先に力を入れて物をつかむことができます。


爪が生えかわるのにどの位かかるか?

日本人成人の場合、手指爪甲は1日に平均0.1ミリ伸びると言われています。伸びる速さは個人差があり、早い人では一週間に1.2ミリも伸びる場合があります。1日平均0.1ミリとすると手指の爪が生えかわるのは5〜6ヶ月になります。


足と手の爪では、どちらが速く伸びるか?

皆さん、何となくお分かりかと思いますが、足の爪は手の爪よりはるかにゆっくり伸びていきます。足は手のおよそ2分の1から3分の1程度の速さです。手の爪でも、右利きの人は右手指の爪が左に比べてやや速く伸びます。指のなかでは、真ん中の3本がもっとも速く伸び、ついで拇指、最も遅いのが小指です。


爪の伸び方は年齢により違うか?

小児期から20歳ごろまでが爪の伸びがよく、そのあとは伸び方が遅くなり、50歳を過ぎるころには幼児の爪の伸びに劣るようになります。

爪を1メートル伸ばすのに何年かかるか?

爪は、はじめは真っ直ぐに伸びますが、次第に水牛の角のように湾曲してきます。従って、実際に1メートルも伸ばすのは至難のことですが、インドにはそれを成し遂げた方がいるらしく、実に20年近くかかったとのことです。


 
形成外科KC内のネイルクリニックです。





 巻き爪の治療もここで行っています。

(爪のトリヴィアの内容については、西山茂夫著「爪で健康チェック」から引用しました。)  

Posted by Dr.Ken at 19:09Comments(0)

2010年08月27日

◆爪(7)

のトラブルは、種々の原因による爪の色・形の変化と爪周囲の変化など、多岐にわたることはこれまでも紹介しました。

 先日も、親指の爪が浮いてきたと訴えて来院された方がいました。

 爪の約半分が黒く変色し、よく見るとその部分の爪が浮いていました。
 何らかの細菌または真菌感染が原因と思いましたので、早速、爪が浮いた部分から採った組織を顕微鏡で調べました。

 
すると案の上、無数の菌糸を認めました(下の写真で枝状、球状に見えるのが真菌です)。

 さらに詳しく調べるために培養検査に出したところカンジダと判明しました。

 
治療は、浮いた爪を除去して抗真菌薬の外用を始めました。

 次の写真は、浮いた部分を取り除いた状態です。


 治療開始後2週間、約2ミリ爪が伸びて経過良好です。
  

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2010年08月15日

◆爪(6)

シリーズ継続中ですが、次の写真は何に見えますか。

「豚の鼻の穴」ではありません。重症の巻き爪の爪甲を薄く削った直後の写真です。爪が強く食い込んでいた部分が、開放されて陥凹部が穴様に見えるのです。これほど、慢性的に皮膚が圧迫されていたわけです。


 
爪甲を削る前の状態です。これほど皮膚に食い込んでいてもほとんど痛みはありません。巻き爪の場合、皮膚に二次的に炎症が生じなければ、自覚症状は軽微です。


爪甲剥削直後の状態。


一週間後の状態。人工爪を載せる直前。


人工爪による治療開始後、4ヶ月の状態です。皮膚の変形もあっという間に改善して、見違えるようにきれいになっています。
  

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2010年08月14日

◆爪(5)

の変形は、ケガや何らかのできもの、陥入爪などによる爪周囲の化膿、巻き爪など、種々の原因で生じることは、これまでも紹介しました。

 では、手の指、すべて10本が短くなったり、変形する状態は、何が原因でしょう。

 次の写真は、8歳の女児です。



 原因は、長期間の爪噛み癖、つまり習慣的に爪をかむ癖があるために生じたのです。

 治療は、月に1回当院に通ってもらい、ネイリストが爪を磨いたり、甘皮を処理したり、丹念にケアしました。爪をきれいにすることで、爪をいためる噛みぐせをなくすように、辛抱強く指導していきました。その結果、習慣が変わり、3ヶ月後には驚くほどきれいな爪になりました。キラキラ 



 爪噛み癖は、咬爪症(nail bitting, onychophagia)とも呼ばれています。

 3歳以後に発症し、中学・高校生ぐらいまで増加するとされています。兄弟の誕生、転居、転校、入学などの社会的環境の変化、つまり精神的ストレスがきっかけになって、爪を噛む癖が生じることが多いようです。

 治療は、本人に爪をきれいにしたいという意識が出てくると可能です。直接的な治療では、巻き爪でも使うアクリル樹脂の人工爪でカバーして、爪を噛めないようにする方法もあります。

 実は、前述のお子さんの治療に当たり、私は人工爪の治療をおすすめしたのですが、ネイリストの発案で「女心をくすぐる」方法に変えました。爪をきれいにケアしてもらうと、大事にしたくなりますよね。  続きを読む

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2010年08月04日

◆爪(4)

のトラブルで当院を受診される方のうち、最も多いのが「巻き爪」です。

 今日も、Aさんが1ヶ月毎の人工爪のお直しのため来院されました。

 持病もあり車椅子で通院されています。Aさんのお話しです。かかりつけの内科クリニックには、爪切り名人の看護師さんがいらっしゃるそうです。ところが、その名人をしてもAさんの爪だけは、うまく切ることができなかったとのことです。実は、爪切りがうまく操作できないほど巻き爪変形(「かたつむりつめ」と呼ばれていたとのこと)が高度だったのです。

 Aさんが当院に紹介されたのが6ヶ月前で、今では見違えるほど綺麗になったので、その「爪切り名人」の看護師さんも、Aさんが外来に来る度に自分のことのように喜んでいると話してくれました。

 
Aさんの治療経過を示します。爪白癬も認めたので内服治療も並行して行いました。 



 KC法による巻き爪の第一歩は、できるだけ爪をうすく削ること(爪甲剥削)です。写真は、爪甲剥削後1週間後の状態です。薄くすると自然にかなりのところまで平坦化します。



 爪甲剥削が十分なので、爪の下面に小さな綿を入れるなどして、さらに爪の平坦化を図り、アクリル樹脂を塗って固めていきます(人工爪作成)。直後の状態です。



 その後、月に一度の割で通院して、人工爪を治していきます。巻き爪変形が強いときは、途中で爪甲を薄くしてさらに爪の平坦化を図ります。

 巻き爪をKC法で治療するととに爪白癬に対する内服薬を開始して5ヶ月後の状態です。
 巻き爪変形はもとより、爪の混濁も明らかに改善しています。

  

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2010年08月03日

◆爪(3)

の色と形の変化が生じる、代表的な疾患は「巻き爪」です。

 形成外科KCでは、独自の方法(KC法)で治療しています。詳しくは、以前のブログ、「陥入爪と巻き爪の治療」をご覧下さい。

 重症の巻き爪に爪白癬(爪水虫)を合併した方です。



 巻き爪をKC法で治療するとともに爪白癬に対する内服薬を開始して5ヶ月後の状態です。
 巻き爪と爪甲の混濁も改善しているのが分かります(信じがたいかも知れませんが、上の写真と同じ方です)。



 巻き爪は、窮屈な履き物が主な原因と言われていますが、ほとんど靴を履くことがない方にも生じますし、手指にできる場合もありますので、複数の要因が重なって発症すると思われます。特に、爪白癬を合併する場合が多いので、爪白癬が巻き爪の発症原因ないし増悪因子になっていると私は考えています。  

Posted by Dr.Ken at 20:00Comments(0)

2010年08月02日

◆爪(2)

のトラブルは、種々の原因による爪の色・形の変化と爪周囲の変化など、多岐にわたります。

 なかでも爪の色の変化を訴えて来院される方は、比較的よく見られます。

 次の写真は、爪が緑色になったということで来院された方です。よく見ると爪が浮いてその隙間に、変色の原因がありそうです。



 爪が浮く(剥離する)原因としては、ケガ、爪水虫、皮膚疾患(乾癬・掌蹠膿疱症)などがあります。ほとんど取れかけた爪を除けると裏面に変色が見られました。検査に出すと緑膿菌という細菌と判明しました。剥がれた爪の隙間は、雑菌が繁殖しやすい状態なのです。


 抗生物質を含んだ軟膏で治療を始めました。一週間後の状態です。


 7ヶ月後。


 8ヶ月後、健康な爪が伸びてきています。

   

Posted by Dr.Ken at 15:22Comments(0)

2010年07月31日

◆爪(1)

シリーズを始めます。

 形成外科KCでは、ネイル技能検定1級の資格を持ったネイリストと共にありとあらゆる爪のトラブルに対応しています。爪のトラブルは、ケガや何らかのできもの、陥入爪などによる爪周囲の化膿、巻き爪などの変形、種々の原因による爪の色の変化など、多岐にわたります。

 爪甲が分厚くなく、濁りなく、曲がりもほどよく、表面も滑らかな、正常な爪を維持することは、実は以外と大変なことです。体調を崩したり、爪周囲の皮膚をいためたり、水虫になったり、靴の不具合があったりすると、爪の変形、色調の変化が生じます。

 以前のブログで、「陥入爪と巻き爪の治療」について紹介しましたが、巻き爪の方を数多く診察すると爪白癬(爪水虫)の合併率の高さに驚いています。

 ご存じのように、水虫(白癬菌)は皮膚の角質を栄養源にしています。爪も角質が変化して生じた組織ですので、格好の水虫の住み処になります。

 爪水虫の診断は、厚く、濁ってもろくなった爪甲内に、白癬菌の成分を顕微鏡下に確認することで確定します。治療は、塗り薬は無効で、内服薬による治療が必要になります。

顕微鏡下に見える棒状のものが菌糸です。


 
爪甲の大部分が濁っている典型的な爪白癬です。
顕微鏡で菌を確認して抗真菌薬の内服を開始しました。


 
内服開始後2ヶ月、明らかに爪甲の濁りが改善しつつあるのが分かります。


 
内服開始後4ヶ月、爪甲の伸展と共にさらに改善しているのが分かります。


 
内服開始後6ヶ月、爪甲の濁りがほとんどなくなりました。



 
もう一つ、興味あることは爪白癬が改善すると共に、爪甲の変形(軽い巻き爪)も改善していることです(上:内服前、下:内服後)。

  

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