医療法人こころ満足会 形成外科KC

2011年07月05日

◆ほくろ13

やしこりを切り取ったあとで、最もきれいに治る身体の部位と言えばまぶたです。

特にまつ毛に近いキズ跡は、アップで見てもほとんど分からないくらいに治ります。なぜ、きれいに治るのかはっきりした理由は分かっていませんが、概して皮膚の薄い部分はキズの治りが良いと思います。

切除前


切除後1ヶ月



さて、まぶたに匹敵するくらいキズ跡が目立たない身体の部位はどこでしょうか。やはり皮膚がとても薄いところです。あかんべー  

Posted by Dr.Ken at 20:25Comments(3)ほくろ

2011年06月25日

◆ほくろ12

を切り取ってきれいに治す上で、キズ跡の方向をどう残すかが大切なことは以前にも紹介しました(こちら)。

場所によっては、やはり形成外科的な縫合技術がものをいう場合もあります。

例えば、小鼻の近くにある大きなホクロです。

その1

術後5ヶ月


その2

術後1週間

  

Posted by Dr.Ken at 23:59Comments(0)ほくろ

2011年04月06日

◆ほくろ11

を切り取ってきれいに治す上で、キズ跡の方向をどう残すかが大切なことは以前にも紹介しました(こちら)。

 特に額のほくろやしこりは、切開線をシワに沿って横方向に残さないと結構目立つキズ跡になります。

次の比較的大きなほくろ(色素性母斑)は、レーザー治療が難しいので切除の適応です。

但し、切り取って形なりに縫合すると額のシワとは直角方向にキズ跡が残ります。そうすると額の動きによって、意外なほど目立ちます。


 そこで、額のシワに沿って横方向に縫うために2回に分けて切除(分割切除)、つまり第1段階として長軸方向の長さを短くする方法で治療しました。

ほくろの中を十字形に切り取ったあと4ヶ月目の状態です。


さらに、6ヶ月後に2回目の手術ですべて切り取り、横方向に縫合しました。その3ヶ月後の状態です。

まだ、若干の赤みが残っていますが、患者さんも笑顔で経過観察を終えました。
  

Posted by Dr.Ken at 10:11Comments(0)ほくろ

2010年11月19日

◆ホクロ(10)

の治療は、当院でも数多く行っています。

 最近、1年前に顔のホクロを切除した方がお二人来院されました。お二人とも目の回りの比較的大きなホクロを治療して、その1年5ヶ月余りあとに、各々別のホクロの手術を希望して来院されたのです。何のつながりもないお二人ですが、当院の患者番号が7番違い、1年前の来院日が2日違い、なんと今回の来院も2日違いでした。

 こんな偶然ってあるのでしょうか。

Aさん、上まぶたの大きなホクロ2個を切り取る前です。

1年5ヶ月後、ご本人もびっくりするほどきれいに治っています。



Bさん、下まぶたの大きなホクロ1個を切り取る前です。

1年5ヶ月後、今回は前回の大きなホクロのとなりに残っていた小さなホクロの除去希望でした。


 ホクロをとりたくなる周期が1年5ヶ月なのでしょうか(笑)。

 前回の結果に満足されて再来院したのは、お二人の笑顔から間違いないと思いました。  

Posted by Dr.Ken at 20:57Comments(2)ほくろ

2010年09月21日

◆ほくろ(9)

の治療の際に良く聞かれる質問のひとつが「どのぐらいの期間で治りますか?」です。

 治るとは、キズ跡が目立たなくなるまでの期間をほとんどの場合、意味しています。

 実は、その期間を正確に予測することは必ずしも易しくはありません。年齢、部位、体質(以前のキズ跡やケロイドの有無で判断)、キズの原因など、キズの治りに影響する要素は多いからです。

 一般的にお答えする期間は6ヶ月です。例えばほくろを切り取ったキズ跡は、始めの1〜2ヶ月は赤みがむしろ増して来ます。その後、徐々に赤みや硬さが取れてきて落ち着いてきます。その期間が平均的に6ヶ月と言うことです。もちろん、その後も時間とともにキズ跡はさらに目立たなくなってきます。

 以下の写真をご覧いただければ、より分かり易いと思います。

顔面のほくろ切除前


切除後2週間


切除後3ヶ月


切除後7ヶ月、キズ跡がほとんど分かりません。

  

Posted by Dr.Ken at 12:00Comments(0)ほくろ

2010年09月04日

◆ホクロ(8)

を炭酸ガスレーザーで治療した経過は、これまでもいくつか紹介しました。

 経験的に、鼻とその周囲の色の濃くないホクロは5ミリ前後の比較的大きなものでも良い結果が得られます。色が濃くても2ミリ以下の大きさであれば概して綺麗に治ります。

 20歳代の女性です。4個同時に炭酸ガスレーザーで治療しました。
 一回照射後の経過です。


4の部分はほとんど跡が分かりません。治療後6週時点で1,3の部分にわずかに点状に黒いところが見えましたが、徐々に薄くなりました。



 顔面に、小さなホクロができやすい方がいます。ホクロはゆっくりですが大きくなっていきますので、目立つキズ跡を残さずに治すためには小さいうちに治療した方が良いと思います。  

Posted by Dr.Ken at 17:56Comments(0)ほくろ

2010年09月02日

◆ホクロ(7)

を炭酸ガスレーザーで治療すると、良い結果が得られることと、その問題点について先日のブログで紹介しました。

 問題点として
1. あまり深く照射すると凹んだキズ跡を残す。
2. ホクロの細胞が深い位置まで存在すると、再発する場合がある。

を挙げましたが、事前の対策として重要なことは、ホクロの外観からどの位の厚みと拡がりを持ったホクロか評価することです。ところが実際は、その評価が難しいのです。

当院の炭酸ガスレーザー装置(Lumenis 30C)

 先日、あるセミナーで炭酸ガスレーザーによるホクロの治療を数多く経験された先生から、ホクロの評価法についての提案がありました。

それは、顔面のホクロの成熟度分類です(葛西形成外科資料参照)。
1度:扁平、色は薄い


2度:扁平、色が濃くなってくる


3度:少し盛り上がり、色は濃い、色素産生能が高い


4度:盛り上がっている、色素産生能が落ちている


5度:いぼ状、色がほとんどない、色素産生能も落ちている


ホクロの成熟度をもとに再発の程度を予測するわけです。
3度の少し盛り上がりがあり、色が濃いホクロは一旦レーザーで治療しても再発しやすいと考えられています。  

Posted by Dr.Ken at 12:00Comments(0)ほくろ

2010年08月31日

◆ホクロ(6)

の治療については、以前にも紹介しました。

 おさらいです。形成外科KCでは顔面の場合、原則として大きさ2mmまでは炭酸ガスレーザー、3mm以上は切り取って縫合するようにしています。理由は、その方が見た目も綺麗に自然に仕上がるからです。ただし、部位によっては、その基準が異なります。例えば、目頭の部分や皮膚が厚い鼻では大きくてもレーザーで治療する場合があります。

 特に、小鼻周囲のホクロは、炭酸ガスレーザーでとても綺麗に治ることが多いように思います。
小鼻のホクロ治療前


炭酸ガスレーザー治療後3週


治療後5ヶ月、キズ跡が全くわかりません!

 
 炭酸ガスレーザー治療は、上手に行えばとても良い結果が得られますが、問題点もあります。
1. あまり深く照射すると凹んだキズ跡を残す。
2. ホクロの細胞が深い位置まで存在すると、再発する場合がある。
3. 大きいホクロを治療すると、黒色は改善しても皮膚の色調・キメの微妙な違いが残ることがある。

 レーザー治療は万能ではないので、良い結果を出すには知識と経験に基づいた慎重な判断・照射と、前述の問題点が起きうることの十分な説明が必要です。  

Posted by Dr.Ken at 14:20Comments(0)ほくろ

2010年03月04日

◆ホクロ番外編

 顔面にある黒い大きなホクロは、とても存在感があります。顔の中央、鼻周辺にあるものは、とても目立ちます。

 さて、次の写真は、ある有名歌手ですが、本人と違う部分があります。どこか分かりますか、もしすぐに気づいた方は、観察力の鋭い方です。


もうお分かりと思います。あごに大きな黒いホクロがあります。


 こんなに目立つホクロなのに気づかなかった方も、意外と多いと思います。
それほど人の記憶は曖昧です。

 ホクロを切除したキズ跡が、できるだけ目立たないように綺麗に仕上げるのが形成外科医の仕事です。が、手術の結果が、良くても余り喜ばれない場合があります。

 ある日、小鼻の横の大きなホクロを切り取った方を外来で診察していました。とても綺麗な仕上がりに「どこにホクロがあったのか、ほとんど分からないぐらいですね。」と話しても、あまり嬉しそうな顔をしません。理由を聞くと「職場のだれも気づいてくれないんです。」と、残念そうにつぶやきました。  

Posted by Dr.Ken at 23:58Comments(0)ほくろ

2010年03月02日

◆ホクロ(4)

と言っても黒いものだけではないし、外見的に似たようなしこりも多く、意外と診断が難しい場合があるということは、前回までのブログでお話ししました。

 見た目と経過から判断することを『臨床診断』、一方、病理検査(顕微鏡で細胞を見る検査)に基づく判断を『病理診断』と言います。どちらが最終的な病名=診断になるかというと、『病理診断』が確定診断ということになります。

 実際には、すべてのホクロやしこりを病理検査に出すわけにはいきませんので、診療にあたっては、『臨床診断』の精度をいかに上げていくかが肝要です。私は、大学病院での形成外科研修時に、自分が手術した症例のすべてを病理検査に出して、顕微鏡下に自分の目で見て教授とともに『確定診断』を下す機会に恵まれました。その経験から、『臨床診断』の精度を高め、少なくとも「皮膚がんを疑う目」を養うことができた思っています。

 ホクロであると自信を持って『臨床診断』した場合は、患者さんに負担の少ない、かつ、見た目にも良い仕上がりとなるような治療法を選択することになります。

下眼瞼のホクロ(母斑細胞性母斑)です。


眼瞼の縁に沿って削り取るように除去しました。その2ヶ月後の状態です。キズ跡もほとんど分かりません。
  

Posted by Dr.Ken at 01:00Comments(0)ほくろ

2010年03月01日

◆ホクロ(3)

は黒いものがほとんどですが、中には普通の皮膚色と変わらないホクロもあります。

 特に眼瞼縁(目の縁)は、種々の皮膚のしこりが生じやすい部分ですので、形や大きさ、経過などを総合的に判断して診断する必要があります。その結果に応じて治療法が決まってきますし、診断に自信がなければ病理検査の結果を待って最終的に、手術法を選んでいきます。

次の2枚の写真は何れもホクロ(母斑細胞性母斑)です。




老人性イボ(脂漏性角化症)です。


粘液腫、稀な病変です。
  

Posted by Dr.Ken at 23:40Comments(0)ほくろ

2010年02月28日

◆ホクロ(2)

のない人はいない、と言い切れるぐらいありふれた皮膚の病変ですが、一見ホクロのようでも、専門医でも見分けがつかない皮膚がんが紛れている場合があります。

 診察の際には、見た目だけではなく、いつ頃から出てきて、どの位の期間で大きくなってきたのか、また、短期間で形や色の変化が見られなかったかを、慎重に聞いた上で判断する必要があります。見た目を含めて、少しでも、普通のホクロと違う点があれば、病理検査(顕微鏡で細胞を診断する)に出す必要があります。

ところで、次の3つの写真のうち、皮膚がんはどれだと思いますが。







実は、すべて基底細胞がんと呼ばれる皮膚がんです。
手術方法も、当然ホクロとは違ってきます。がんを疑った場合は、部分的に切り取って、がんの診断が確定した後に周囲の正常皮膚を含めて確実にがん組織を切除する必要があります。  

Posted by Dr.Ken at 18:24Comments(0)ほくろ

2010年02月27日

◆ホクロ(1)

は、当院でも最も治療することが多い皮膚のできものです。ホクロの正式名称は母斑細胞性母斑と言って、母斑細胞という特殊な細胞からなる皮膚の病変です。生まれつき見られる場合もありますが、多くは成長とともに出現し、徐々に大きくなってきます。良性のできものではありますが、顔面など目立つ部位で、ゆっくりと増大してくるのを気にして来院される方が多いようです。

 そこで、治療方法ですが、形成外科KCでは顔面の場合、原則として大きさ2mmまでは炭酸ガスレーザー、3mm以上は切り取って縫合するようにしています。理由は、その方が見た目も綺麗に自然に仕上がるからです。ただし、部位によっては、その基準が異なります。例えば、目頭の部分や皮膚が厚い鼻では大きくてもレーザーで治療する場合があります。レーザー治療は、上手に行えばとても良い結果が得られますが、あまり深く照射すると凹んだキズ跡を残しますので、その点は慎重に行う必要があります。

鼻のホクロ


炭酸ガスレーザー治療後5ヶ月
  

Posted by Dr.Ken at 22:03Comments(0)ほくろ