Dr. Kenの “ゼロより１” 日記

は、思い切って早めに処置したほうが良いと思います。


陥入爪についてはこれまでも

何度も紹介してきました（こちら）。



陥入爪で当院を受診する患者さんの年齢層は広範にわたりますが

やはり、体育会系の中・高生が多いように思います。



ほとんどの方が数ヶ月以上、中には年単位で

化膿（感染）を繰り返し、痛みに耐えかねて

来院してきます。



典型的な陥入爪をいくつか紹介





いずれの写真も中・高生です。


痛み、化膿のきっかけは

深爪

がほとんどです。



軽症の場合は、爪の切り方指導と内服（抗生剤＋鎮痛剤）で経過をみますが

上写真の状態では、保存的に治癒させることは困難です。



また、指趾の幅に比して爪自体の幅が広い方の症状は

長期におよび、重症の場合がほとんどなので

私は積極的に陥入爪手術を行っています。



治療経過を紹介

深爪後に生じた典型的な陥入爪


指神経ブロック後に

くい込んだ部分の爪甲と爪母（爪の元）を切除


手術翌日の状態



１週間後に抜糸時の状態



1ヶ月後



5ヶ月後

再発なく、爪の幅は若干狭くなりましたが

大きな違和感はありません

深爪しないよう指導したせいで爪が長く伸びていますが

足趾の爪切りは、多少 ”ずぼら” なほうが良いです。