Dr. Kenの “ゼロより１” 日記

というキャッチーなタイトルのコラムが

メディカル・トリビューン紙

に載っていました。



”ブラジャー着用によって胸部周辺の老廃物の排出が

妨げられ乳がんのリスクを上昇させる”

のではないか、という仮説が存在したため

それを検証するために

閉経後女性を対象とした住民ベースの症例対照研究

”ブラジャーの着用パターンと乳がんリスク上昇の関連を検討”

の結果が報告されていたのです。
（Cancer Epidemiol. Biomarkers Prev. Sept. 5 2014)




米国からの報告で、

乳がん患者1044例、乳がんでない方469例を対象し

生涯におけるブラジャーの着用パターン、

つまり、着用時間、アンダーワイヤーの有無、着用開始年齢を検討

その結果、いずれもリスクは同じで

着用パターンと乳がん発症の関連はなかったとのことです。



やっぱりと言えばやっぱりの報告ですが

日々の診療をもとにした、感性、直感から生じた疑問、仮説を

疫学的に解決していく、これぞ

”臨床家”

の論文と思いました。



付録：ワイン探求その１

メゾン・ジョゼフ・ドルーアン　コート・ド・ボーヌ ルージュ　[2011]
ピノノワール100％

嗅覚・味覚で感じたこと

を言葉で表現できないのがもどかしいのですが

ブルゴーニュのピノノワール

を学ぶのには良いワインでした。