形成外科の「はしご」
とは、形成外科医のはしご酒ではありません、念のため(笑)。
形成外科または再建外科の「はしご」とは、体の一部に組織欠損ができた時に、どのような手段で治すかを考えるステップを示す時に使う言葉です。
例えば、顔面の小さなホクロを切り取った時は、ほとんどの場合、直接、縫い寄せて治療できます。ところが皮膚がんを切り取って、5cmの皮膚欠損ができた時に、キズを直接、縫合閉鎖できないことは容易に想像できます。そんな時に、どの様に治療するかを決めるのに「形成外科のはしご」を思い浮かべます。
基本的には最も簡単、単純で効果的な方法がベストですが、それがかなわない時に次のステップ、やや難しい方法を考えるわけです。 4段目の遠隔皮弁は、文字通り組織欠損部から離れた場所の組織を持ってくる訳ですから、技術的にも難しくなりますので、最後の最後の手段です。
ところで、最新の形成外科雑誌PRS(こちら)で、「形成外科のはしご」改訂版が紹介されていました。
合計9段になっていますが、古典的な4段の中に新しい形成外科技術、考えが反映されています。ただ、以前の「はしご」が不要になった訳ではなく、基本的な選択枝は4段のままで、より早く、よりきれいに治すために、新たな「段」を組み合わせたほうが良いという提案と理解しています。
形成外科または再建外科の「はしご」とは、体の一部に組織欠損ができた時に、どのような手段で治すかを考えるステップを示す時に使う言葉です。
例えば、顔面の小さなホクロを切り取った時は、ほとんどの場合、直接、縫い寄せて治療できます。ところが皮膚がんを切り取って、5cmの皮膚欠損ができた時に、キズを直接、縫合閉鎖できないことは容易に想像できます。そんな時に、どの様に治療するかを決めるのに「形成外科のはしご」を思い浮かべます。
これが私が形成外科を始めた頃に教えられた「はしご」です。
4段しかありませんが、実は一段一段に載っかっている答えは必ずしも一つとは限りません。ですから、まず一段目に立ち止まりその段でうまく治せないか考えます。それがダメなら一段上がりまた熟考します。
4段しかありませんが、実は一段一段に載っかっている答えは必ずしも一つとは限りません。ですから、まず一段目に立ち止まりその段でうまく治せないか考えます。それがダメなら一段上がりまた熟考します。
基本的には最も簡単、単純で効果的な方法がベストですが、それがかなわない時に次のステップ、やや難しい方法を考えるわけです。 4段目の遠隔皮弁は、文字通り組織欠損部から離れた場所の組織を持ってくる訳ですから、技術的にも難しくなりますので、最後の最後の手段です。
ところで、最新の形成外科雑誌PRS(こちら)で、「形成外科のはしご」改訂版が紹介されていました。
これです。
(注:元々は英語表記で日本語訳は私の独断です。)
(注:元々は英語表記で日本語訳は私の独断です。)
合計9段になっていますが、古典的な4段の中に新しい形成外科技術、考えが反映されています。ただ、以前の「はしご」が不要になった訳ではなく、基本的な選択枝は4段のままで、より早く、よりきれいに治すために、新たな「段」を組み合わせたほうが良いという提案と理解しています。
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