しこり(85) 2010年12月07日 20:07 カテゴリー │しこり の中で、独特の形から「皮角(ひかく)」と呼ばれるできものがあります。 まぶたにできた皮角 切り取った標本 皮膚の表面から角状に飛び出しているために、このように呼ばれます。頭部・顔面、手に好発し、徐々に大きくなっていきます。痛みなどの症状はないものの、露出部に多いため見た目を気にして比較的早い時期に来院される方が多いように思います。 治療は、基本的に外科的切除ですが、要注意なのは皮角の原因がひとつとは限らないことです。つまり、多くは皮膚の良性疾患(尋常性疣贅、脂漏性角化症など)ですが、中には皮膚がんが皮角の形になる場合があるのです。そのため、病理組織検査を行って診断を確定する必要があります。 タグ :しこり皮角皮膚がん病理検査脂漏性角化症 Tweet 同じカテゴリー(しこり)の記事 イボ様のできもの、その本体は(2024-05-10 17:07) 額の脂肪腫、切除後9年の経過(2024-03-18 12:40) 下肢にできた有痛性しこり、その正体は(2024-02-14 13:48) 耳介後面の大きなできもの、その正体は(2024-02-08 14:07) 頬の大きな粉瘤、くり抜き法で治療後4ヶ月の経過(2024-01-24 23:32) 頬の大きな粉瘤、くり抜き法で治療後4ヶ月の経過(2023-11-29 20:42) コメント(0) ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。 名前: メール: URL: 情報を記憶: コメント: <ご注意>書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。 確認せずに書込 画像一覧