しこり(60)
シリーズ、まだまだ続きます。
幸か不幸か、「やめろ」のコメントはありませんので・・・。
さて、ある種のしこりは、明らかに遺伝性のものがあります。
診断は、神経線維腫症1型です。また、レックリングハウゼン病と呼ばれることがあります。詳しくはこちらをご覧下さい。
神経線維腫症1型の症状・特徴は、次の通りです。
神経線維腫症1型の患者さんは人口約3,000人に対して1人の割合です。患者さんの約50%は、両親のどちらかが神経線維腫症1型であって遺伝性に発病した方です。残りの50%は、両親ともにこの病気がなく、突然変異での発症です。突然変異とは両親の遺伝子に変異(異常な変化)がなくても子供の遺伝子に変異が生じて神経線維腫症1型になってしまうものです。
幸か不幸か、「やめろ」のコメントはありませんので・・・。
さて、ある種のしこりは、明らかに遺伝性のものがあります。
成人男性の背中に生じた多数のしこりです。ほぼ、全身に大小のしこりを認めました。
診断は、神経線維腫症1型です。また、レックリングハウゼン病と呼ばれることがあります。詳しくはこちらをご覧下さい。
神経線維腫症1型の症状・特徴は、次の通りです。
. 6個以上のカフェオレ斑(褐色のアザ)
. 2個以上の皮膚のしこり(神経線維腫またはびまん性神経線維腫)
. わきの下や股の部分の小色素斑
. 目の小さなしこり
. 特徴的な骨の病変
. 家系内に同じ病気の人がいる
神経線維腫症1型の患者さんは人口約3,000人に対して1人の割合です。患者さんの約50%は、両親のどちらかが神経線維腫症1型であって遺伝性に発病した方です。残りの50%は、両親ともにこの病気がなく、突然変異での発症です。突然変異とは両親の遺伝子に変異(異常な変化)がなくても子供の遺伝子に変異が生じて神経線維腫症1型になってしまうものです。
この記事へのコメント
母がこの病気で、姉が遺伝してしまっています。
これは治療可能なのですか?体中に沢山あります。
これは治療可能なのですか?体中に沢山あります。
Posted by 細谷 佳代 at 2010年10月25日 18:42
細谷様
コメントありがとうございます。
神経線維腫症の場合、根本的にしこりの発生を予防することは難しいと思います。できたしこりが大きくなってくるようであれば外科的に切り取っていくことになります。
コメントありがとうございます。
神経線維腫症の場合、根本的にしこりの発生を予防することは難しいと思います。できたしこりが大きくなってくるようであれば外科的に切り取っていくことになります。
Posted by Dr.Ken at 2010年10月25日 23:02
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