しこり(51) 2010年08月29日 12:00 カテゴリー │しこり としては、小さいけれど要注意のものについて紹介します(以前のほくろシリーズもご覧下さい)。 80歳代、女性のこめかみのカサブタがついたような小さなしこりです。 1年以上前から、赤くじくじくした状態が続き、数ヶ月前から写真の状態が続いて、痒みが有るため来院されました。 一見、単なる「おでき」の様ですが、年齢と経過から、日光性角化症を疑いました。角化症との名はつきますが、実は早期の皮膚がんの一種です。 そのため、しこりの部分を越えてやや広めに、皮下脂肪も含めて切り取りました。 病理結果は、案の上、日光性角化症でした(写真は病理結果のレポートの一部です)。 適切に治療しないと徐々に出血しやすい大きな病変に変わっていきます。悪性腫瘍は、どれでもそうですが、いかに早い時期にキチッと治療するかで予後が大きく変わってきます。 しこりは、ほとんどが皮膚表面から、ご自分でもチェックできるものです。おかしいと思ったら早めの受診をおすすめします。 タグ :しこり皮膚がん日光性角化症扁平上皮がん早期がん Tweet 同じカテゴリー(しこり)の記事 イボ様のできもの、その本体は(2024-05-10 17:07) 額の脂肪腫、切除後9年の経過(2024-03-18 12:40) 下肢にできた有痛性しこり、その正体は(2024-02-14 13:48) 耳介後面の大きなできもの、その正体は(2024-02-08 14:07) 頬の大きな粉瘤、くり抜き法で治療後4ヶ月の経過(2024-01-24 23:32) 頬の大きな粉瘤、くり抜き法で治療後4ヶ月の経過(2023-11-29 20:42) コメント(0) ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。 名前: メール: URL: 情報を記憶: コメント: <ご注意>書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。 確認せずに書込 画像一覧