しこり(38) 2010年07月26日 23:17 カテゴリー │しこり シリーズの中で、血管由来の病変についてはいくつか紹介しました。 突然ですが、クイズです。 次の写真は何でしょうか。ちなみに右下に見える黒い横棒の長さは、1.5mmです。 実は、血管性病変の構造を見るために血管鋳型を作って電子顕微鏡で観察し撮った写真です。普段は血液が流れている血管腔に樹脂を入れて、その周囲の軟部組織(皮膚、脂肪、筋肉、神経など)を溶かすと、血管のみを見ることができます。つまり、血液を抜き取ると、本来は何もないはずの中空を目に見える形にしたわけです。 実際は、次の写真のような「海綿状血管腫」と呼ばれる病変の血管鋳型です。 次回、具体的にどのように鋳型を作るのか、お話しします。 タグ :しこり血管腫血管奇形血管鋳型電子顕微鏡 Tweet 同じカテゴリー(しこり)の記事 イボ様のできもの、その本体は(2024-05-10 17:07) 額の脂肪腫、切除後9年の経過(2024-03-18 12:40) 下肢にできた有痛性しこり、その正体は(2024-02-14 13:48) 耳介後面の大きなできもの、その正体は(2024-02-08 14:07) 頬の大きな粉瘤、くり抜き法で治療後4ヶ月の経過(2024-01-24 23:32) 頬の大きな粉瘤、くり抜き法で治療後4ヶ月の経過(2023-11-29 20:42) コメント(0) ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。 名前: メール: URL: 情報を記憶: コメント: <ご注意>書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。 確認せずに書込 画像一覧