インプラント豊胸・乳房再建後の被膜拘縮と未分化大細胞型リンパ腫
の予防策についての最新の論文です。
(PRS、140: 427, 2017)
被膜拘縮
と
ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫
(breast implant–associated anaplastic large-cell lymphoma=BIA-ALCL)
(詳しくはこちら)
の原因として、
現時点で最も有力な説は
乳房インプラント周囲の
バイオフィルム形成
です。
つまり
乳腺組織ないし切開創からの細菌混入
ないし
他部位からの細菌迷入をきっかけに
インプラント周囲にバイオフィルムが形成され
宿主との免疫反応が慢性的に持続し
被膜拘縮ないし未分化大細胞リンパ腫
が発症するということです。
そこで、本論文の中で
インプラント豊胸・乳房再建時には
下記14ポイントの予防策
独断で訳すと
の遵守を推奨しています。
当院でも当該手術時には
上記14項目を遵守するようにしています。
なお、ポケット内の洗浄は
生理食塩水300mlに
セファゾリン1g+ゲンタマイシン60mg+ポリミキシンB50万単位
を混合した液を用いています。
今日は旧盆“ウークイ”
昨年、他界した父に
授かったこの命を感謝しつつ
親孝行が足りなかった分
天職を全うする誓いを
捧げてきました。
(PRS、140: 427, 2017)
被膜拘縮
と
ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫
(breast implant–associated anaplastic large-cell lymphoma=BIA-ALCL)
(詳しくはこちら)
の原因として、
現時点で最も有力な説は
乳房インプラント周囲の
バイオフィルム形成
です。
つまり
乳腺組織ないし切開創からの細菌混入
ないし
他部位からの細菌迷入をきっかけに
インプラント周囲にバイオフィルムが形成され
宿主との免疫反応が慢性的に持続し
被膜拘縮ないし未分化大細胞リンパ腫
が発症するということです。
そこで、本論文の中で
インプラント豊胸・乳房再建時には
下記14ポイントの予防策
独断で訳すと
1.麻酔導入前の抗生剤の静注
2.乳輪切開または腋窩切開を回避
3.術中に乳管からの分泌物による汚染をさせるため乳頭をテープで被覆
4.愛護的に操作・剥離して組織のダメージを最小限に
5.慎重に止血
6.乳腺実質の剥離を回避
7.ポケット作成はデュアル・プレーン
8.ポケット内腔の洗浄(ポビドンヨード液 +/− 3種抗生物質、またはポビドンヨード希釈液)
9.インプラント挿入部の皮膚からの汚染を最小限に
10.インプラントの外気への露出時間を最小限に
11.インプラント挿入前に手袋を交換し、器具を新しくするか清拭する
12.できればドレーンを使用しない
13.切開創は多層で縫合閉鎖
14.皮膚・粘膜のバリアを破綻させる操作を行う場合の予防的抗生物質投与
の遵守を推奨しています。
当院でも当該手術時には
上記14項目を遵守するようにしています。
なお、ポケット内の洗浄は
生理食塩水300mlに
セファゾリン1g+ゲンタマイシン60mg+ポリミキシンB50万単位
を混合した液を用いています。
今日は旧盆“ウークイ”
昨年、他界した父に
授かったこの命を感謝しつつ
親孝行が足りなかった分
天職を全うする誓いを
捧げてきました。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。