Dr. Kenの “ゼロより1” 日記

沖縄県那覇市久茂地 タイムスビル6階にある 形成外科KCの院長、Dr. Kenのブログです。

猫に咬まれたら、小さなキズでも要注意

であることを以前にも紹介しました(こちら)。


咬まれた指のキズは小さいのに、

比較的、急に赤く腫れて、痛みが強くなってくると

化膿性腱鞘炎

という緊急の処置が必要な疾患の場合があります。



先日も2日前に野良猫に咬まれた方が来院
猫に咬まれたら、小さなキズでも要注意
右親指の関節腹側に咬まれたキズ(黒矢印)があり

母指球部と手首付近(赤矢印)も赤く腫れていました。がーん


また、親指を軽く伸ばそうとしただけでも
猫に咬まれたら、小さなキズでも要注意
強い痛みを訴えました(Kanavelの4徴候)。うわーん



親指を咬まれただけなのに

急速に手首付近まで赤く腫れてきたのは
猫に咬まれたら、小さなキズでも要注意
親指を動かす屈筋腱の腱鞘(黒矢印)に沿って

炎症(化膿)が進行したのです。



ここまで症状が進行すると

抗生剤のみで完治させるのは困難ですので

切開・ドレナージ・洗浄の適応となります。



化膿性屈筋腱鞘炎

は、救急室・センターに勤務する医師は

緊急手術が必要な疾患として、つねに念頭に置かなければなりません。コレ!













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