犬や猫を飼っている方へ
、小さな咬まれキズでも注意して下さい。
たとえば、一見、指の小さなキズですが
犬や猫の鋭い歯が関節や腱鞘(指を動かす腱を包む鞘)に及んでいることがあるのです。
なぜなら、図のように
関節や腱鞘は、皮膚の下、比較的浅いところにあるからです。
人間を含めて、動物の口の中は雑菌だらけですので
一旦、歯が関節や腱鞘におよぶと
その中で急速に細菌が繁殖し、
重篤な感染症を起こすことがあるのです。
中指の小さなキズ
をきっかけに、
を訴えました。
この四つの症状(Kanavelの四徴)がそろうと
化膿性屈筋腱鞘炎
と呼ばれる、重症の感染症が強く疑われます。
症状が強い場合は、夜中でも緊急手術をする必要があります。
もし、手術のタイミングを逸すると
感染のために腱が壊死(組織が腐っていまうこと)する場合もあります。
(写真は他院から紹介されてきた重症例)
県立病院勤務中、研修医に、
緊急で対処(手術)しないといけない外傷や感染症を
教え込むのは重要な任務でした。
その結果、適切な判断のもとで、夜中に呼び出されることは
指導医として本望でしたが、
眠い中、今日のような寒い日に冷たい水で手洗いして
手術に入るのは、やっぱり応えました。
たとえば、一見、指の小さなキズですが
犬や猫の鋭い歯が関節や腱鞘(指を動かす腱を包む鞘)に及んでいることがあるのです。
なぜなら、図のように
関節や腱鞘は、皮膚の下、比較的浅いところにあるからです。
人間を含めて、動物の口の中は雑菌だらけですので
一旦、歯が関節や腱鞘におよぶと
その中で急速に細菌が繁殖し、
重篤な感染症を起こすことがあるのです。
中指の小さなキズ
をきっかけに、
指が腫れて
やや曲がり
指を曲げるスジ(腱鞘)にそって軽く叩くと痛がり
さらに、伸ばそうとすると強い痛み
を訴えました。
この四つの症状(Kanavelの四徴)がそろうと
化膿性屈筋腱鞘炎
と呼ばれる、重症の感染症が強く疑われます。
症状が強い場合は、夜中でも緊急手術をする必要があります。
もし、手術のタイミングを逸すると
感染のために腱が壊死(組織が腐っていまうこと)する場合もあります。
(写真は他院から紹介されてきた重症例)
県立病院勤務中、研修医に、
緊急で対処(手術)しないといけない外傷や感染症を
教え込むのは重要な任務でした。
その結果、適切な判断のもとで、夜中に呼び出されることは
指導医として本望でしたが、
眠い中、今日のような寒い日に冷たい水で手洗いして
手術に入るのは、やっぱり応えました。
この記事へのコメント
はじめまして、コメントさせていただきます。
犬猫に噛まれたことはありませんが、噛まれた時のちょっとした傷から
こんなにひどくなってしまうものなのですね・・・。
自分は手指に傷が多いので、噛まれなくとも動物に触れたあとは
手指の消毒をしっかり行うようにします^^
犬猫に噛まれたことはありませんが、噛まれた時のちょっとした傷から
こんなにひどくなってしまうものなのですね・・・。
自分は手指に傷が多いので、噛まれなくとも動物に触れたあとは
手指の消毒をしっかり行うようにします^^
Posted by takkuru98 at 2014年01月11日 00:10
takkuru98さま
コメントありがとうございます。
ヒトを含めて動物に咬まれた場合は、小さなキズだと思って侮ってはいけません。
キーとなる症状は"痛み”です。
痛みが強いときは早めに受診して下さい。
形成外科KC 新城 憲
コメントありがとうございます。
ヒトを含めて動物に咬まれた場合は、小さなキズだと思って侮ってはいけません。
キーとなる症状は"痛み”です。
痛みが強いときは早めに受診して下さい。
形成外科KC 新城 憲
Posted by Dr.Ken at 2014年01月11日 00:29
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