耳瘻孔は、意外と多い生まれつきの病変 2013年04月27日 16:23 カテゴリー │Dr. Kenのおすすめ│形成外科エピソード で、日本人の 5~10% が持っていると言われています。 通常は無症状なので、 まったく気づかずに多くの方が一生を終えます。 ただ写真の様に一旦、化膿すると、 感染を繰り返すことが多いので治療の対象になります。 矢印の先に見える小さな凹みが瘻孔の入り口で 奥にトンネルの様に伸びていきます。 耳瘻孔は、1本の管の場合もあれば、 ブドウの房のように広がり、 複雑な構造をしている管もあります。 瘻孔の内面は皮膚で覆われ、 中に汗や垢(あか)、分泌物がたまり、 押すと白い泥のような汁が出てくることがあります。 瘻孔の中に感染が加わると激しく痛み、腫れてきます。 感染を繰り返している場合は、 一旦、化膿が治まってから 瘻孔全体を摘出する手術を行います。 成人の場合は日帰りの局所麻酔で行いますが、 こどもは入院、全身麻酔下の手術が必要です。 感染を繰り返す瘻孔は複雑な構造で、 周囲の組織と癒着していると完全切除が困難な場合もあります。 管(瘻孔)の終点である軟骨も合わせて一部切除する必要があり、 少しでも瘻孔が残ると再発するので、 慎重に手術を行っています。 タグ :しこり耳瘻孔耳前瘻孔先天異常 Tweet 同じカテゴリー(Dr. Kenのおすすめ)の記事 顔面への脂肪注入、特にナノファット・グラフトの詳細(2021-02-23 21:18) 腰背部のベイザー脂肪吸引、術後7ヶ月の経過(2020-10-20 18:25) 広範囲におよぶ両手のイボが、3ヶ月で消失!!!(2020-05-10 15:09) 抗がん剤の副作用による皮膚と爪の障害(2020-01-22 17:10) 台風19号をまたいで、2週連続で学会出張(2019-10-11 13:02) 頚部の粉瘤、くりぬき法で治療後1ヶ月の経過(2019-09-28 23:35) コメント(0) ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。 名前: メール: URL: 情報を記憶: コメント: <ご注意>書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。 確認せずに書込 画像一覧