壁を越える(2)
ことで、私が成長してきたこと、具体的には困難な手術をやり遂げることで形成外科医としてステップアップしてきたことを以前のブログで紹介しました。
開業後も、大小の壁を越えて美容外科医としても自分が成長しているのを日々実感しています。
先日、4月から大学へ進学予定の女性の鼻の手術を行いました。
鼻の形を整えるいわゆる整鼻術は、欧米ではポピュラーな手術です。しかし、職人芸と言ってもいいほど美容外科の中でも、難易度の高い手術です(12月13日のブログ参照)。
手術の目標は側面で鼻を真っ直ぐにすること、垂れ下がった鼻先の向きを変えることです。具体的には、鼻の形を支える骨と軟骨を適度に丁寧に削り、鼻先の軟骨を縫い合わせて形を整え、必要に応じて軟骨を移植していくことになります。ただ、壁を乗り越えるには、技術的なことばかり考えればいいのではありません。麻酔をどのように行うか、皮膚切開をどのように行うかはもちろん、消毒・布がけの仕方、道具の準備など、手術の周辺にも課題はあるのです。
結果的に手術は成功し、麻酔からほぼ覚めたころ、回復室のドアを開けると彼女は右手を挙げて、笑顔で感謝の気持ちを伝えてくれました。
術前
術後1週間
最後の壁を越えた先に何があるのか。今の私には分かりません。形成外科、美容外科の手術は、どんなに数をこなしても全く同じ手術というのはありません。同じ手術名でも、個々の手術は微妙に異なるので毎回新しいことに取り組む気持ちで臨んでいます。メスを握り続ける限り、壁は、私の前に立ちはだかり続けるでしょう。
今の仕事は天から授かった職、“天職”だと、私は信じています。しかし、天から授かった能力は、どんな手術でもできる能力ではなく、どんな“壁”にも挑戦する意志、“壁”を乗り越えることに喜びを覚える心、を保ち続ける能力だと思っています。
昔、ある登山家が「なぜ山の登るのか」と問われたとき、「そこに山があるから」と答えたのは、有名な話です。
僭越ながら、私も「なぜ“壁”を越えたいのか」と問われたら、きっと「そこに“壁”があるから」と答えるでしょう。
開業後も、大小の壁を越えて美容外科医としても自分が成長しているのを日々実感しています。
先日、4月から大学へ進学予定の女性の鼻の手術を行いました。
鼻の形を整えるいわゆる整鼻術は、欧米ではポピュラーな手術です。しかし、職人芸と言ってもいいほど美容外科の中でも、難易度の高い手術です(12月13日のブログ参照)。
手術の目標は側面で鼻を真っ直ぐにすること、垂れ下がった鼻先の向きを変えることです。具体的には、鼻の形を支える骨と軟骨を適度に丁寧に削り、鼻先の軟骨を縫い合わせて形を整え、必要に応じて軟骨を移植していくことになります。ただ、壁を乗り越えるには、技術的なことばかり考えればいいのではありません。麻酔をどのように行うか、皮膚切開をどのように行うかはもちろん、消毒・布がけの仕方、道具の準備など、手術の周辺にも課題はあるのです。
結果的に手術は成功し、麻酔からほぼ覚めたころ、回復室のドアを開けると彼女は右手を挙げて、笑顔で感謝の気持ちを伝えてくれました。
術前
術後1週間
最後の壁を越えた先に何があるのか。今の私には分かりません。形成外科、美容外科の手術は、どんなに数をこなしても全く同じ手術というのはありません。同じ手術名でも、個々の手術は微妙に異なるので毎回新しいことに取り組む気持ちで臨んでいます。メスを握り続ける限り、壁は、私の前に立ちはだかり続けるでしょう。
今の仕事は天から授かった職、“天職”だと、私は信じています。しかし、天から授かった能力は、どんな手術でもできる能力ではなく、どんな“壁”にも挑戦する意志、“壁”を乗り越えることに喜びを覚える心、を保ち続ける能力だと思っています。
昔、ある登山家が「なぜ山の登るのか」と問われたとき、「そこに山があるから」と答えたのは、有名な話です。
僭越ながら、私も「なぜ“壁”を越えたいのか」と問われたら、きっと「そこに“壁”があるから」と答えるでしょう。
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