思い出の香り
通勤途中に思わず歩みが遅くなる場所が2ヶ所ある。1ヶ所は開南小学校の南側門付近と、もう1ヶ所はそこから1つ路地に入ったところである。その理由は、その地点に来ると、強烈に記憶のある時点を呼び起こす『香り』に出会うのである。
香りの元が、前者はプラタナス、後者は夜香木であることを最近知った。
プラタナスは、一般には街路樹として植えられることが多いが、沖縄ではそれほど見かけることはない。
木全体から、特にカエデに似た大きな葉からハーブ系のさわやかな香りを発し、好きな香りの1つである。しかし、ある日、大きな葉をクリニックに持ち込み、職員にも嗅いでもらったが必ずしも、私に同意する人は多くはなかった。
この季節、涼しく、空気の乾いた朝には、特に心地よい香りに感じられ、それと同時に、紛れもなく7月の米国カリフォルニアの朝に繋がっている。UCLAのキャンパスに植えられたプラタナスは大きく、豊かな緑の壁を作っていたが、その間をさわやかな香りと清々しいそよ風が吹き抜けていた。プラタナスの香りは、その頃の忙しくも充実した日々とリンクして、いつまでも新鮮に記憶の中枢に残っている。
開南小学校のプラタナス

夜香木の花は、小さく細長く、白い清楚な花であるが、芳醇な甘い香りを放つ。一度、その香りを嗅ぐと、大脳深くに強くインプットされる、それほど特徴のある心地よい香りである。それと、自分の記憶が強くリンクする時点は小学生の夏である。そのころ実家の庭先には井戸があり、夕方にはシャワー変わりに冷たい井戸水を浴びて遊んだのである。井戸の横には大きな夜香木があり、毎年夏休み頃になると大量の白い花を咲かせていた。それから発する強烈な香りのシャワーも、浴びながら過ごした記憶は決して褪せることはない。未だに、かすかな夜香木の香りが漂っていても、たちまち記憶のスイッチが入る。
夜香木の花

香りの元が、前者はプラタナス、後者は夜香木であることを最近知った。
プラタナスは、一般には街路樹として植えられることが多いが、沖縄ではそれほど見かけることはない。
木全体から、特にカエデに似た大きな葉からハーブ系のさわやかな香りを発し、好きな香りの1つである。しかし、ある日、大きな葉をクリニックに持ち込み、職員にも嗅いでもらったが必ずしも、私に同意する人は多くはなかった。
この季節、涼しく、空気の乾いた朝には、特に心地よい香りに感じられ、それと同時に、紛れもなく7月の米国カリフォルニアの朝に繋がっている。UCLAのキャンパスに植えられたプラタナスは大きく、豊かな緑の壁を作っていたが、その間をさわやかな香りと清々しいそよ風が吹き抜けていた。プラタナスの香りは、その頃の忙しくも充実した日々とリンクして、いつまでも新鮮に記憶の中枢に残っている。
開南小学校のプラタナス
夜香木の花は、小さく細長く、白い清楚な花であるが、芳醇な甘い香りを放つ。一度、その香りを嗅ぐと、大脳深くに強くインプットされる、それほど特徴のある心地よい香りである。それと、自分の記憶が強くリンクする時点は小学生の夏である。そのころ実家の庭先には井戸があり、夕方にはシャワー変わりに冷たい井戸水を浴びて遊んだのである。井戸の横には大きな夜香木があり、毎年夏休み頃になると大量の白い花を咲かせていた。それから発する強烈な香りのシャワーも、浴びながら過ごした記憶は決して褪せることはない。未だに、かすかな夜香木の香りが漂っていても、たちまち記憶のスイッチが入る。
夜香木の花

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