ワキガの手術

については、これまでも紹介してきました（こちら）。


開業後5年間で

173件

のワキガ手術を行ってきました。



当院では保険適応である

皮弁法

のみで治療しています。



手術用ルーペを使って、

皮膚の裏、毛の周囲にあるアポクリン腺を

専用のハサミで丁寧に除去していきます。



直視下にアポクリン腺を切除しますので、

臭いの元を減らす効果は高いと考えています。

ただし、経験的に10あった臭いを０（ゼロ）にする

ことは困難と感じています。


術後数ヶ月経って、

患者さんに聞くと

ほとんどの方が10あった臭いが１〜２、

あるいは３ぐらいになったとのお返事です。



多くの手術を経験して分かったことは以下の点です。

術前に臭いが強い方はアポクリン腺の量が多い


中学生でまだ完全に腋毛が生えそろっていない場合でも、
臭いが強い方はアポクリン腺自体の量は多い


レーザー脱毛、針脱毛を行って、
表面的には全く毛がない方もアポクリン腺は残っている


臭いとは直接関係がない、
さらさら汗の量自体も手術後は減少する、
ただし数年後には汗の量はもとに戻る可能性が高い（神経の再生による）


きずあとの赤みや色素沈着は
手術後に目立つが徐々に改善していく、


また、手術した範囲の皮膚が硬くなるが

6ヶ月後には、硬さはほとんど消失する