Dr. Kenの “ゼロより1” 日記

沖縄県那覇市久茂地 タイムスビル6階にある 形成外科KCの院長、Dr. Kenのブログです。

減量手術

または肥満外科手術とは、病的肥満の患者に対して体重の減少を目的として行う手術のことです。英語でBariatiric Sugery(バリアトリック・サージャリー)または、Weight Loss Surgeryと呼ばれています。

 ここで言う病的肥満の定義、というより手術の対象となる肥満は、アメリカ肥満学会を始めとする欧米の基準ではBMI(Body Mass Index:体格指数)が40以上です。BMIが40以上と言うのは理想体重から男性で約45kg、女性で約36kgオーバーしているのに相当するといわれています。

 具体的には、胃を小さくしたり、胃をバイパスして直接、食物が小腸に流れるようにすることで食事の摂取量あるいはカロリーを減らすのが目的の手術です。

 難しい手術名ですが、腹腔鏡下調節性胃バンディング術、 腹腔鏡下袖状胃切除術、ガストリックバイパス術、胆膵路変更術・十二指腸変更術などがあります(英語での説明ですが、動画で分かり易く手術法が紹介されていますのでこちらをご覧下さい)。

 米国では現在年間20万人の方が、減量手術を受けているとのことです。肥満人口が年々増加し、病的肥満(BMI 40以上)の人が50人に1人の割合で約400万人もいる米国ですので、この数字もうなずけます。

 さらにその余波として、先日のブログでも紹介した2011年の米国における美容外科の10の予想につながります。

 つまり「肥満治療への関心が高まり、減量手術を受ける人が多くなっている。減量に成功すると皮膚のたるみによる変形が生じ、body contouring surgeryと呼ばれるたるみ取り手術がさらに多くなる。」です。


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