見た目は同じでも、中身は千差万別

Dr.Ken

2015年04月06日 23:57

なのも、粉瘤の特徴です。




粉瘤の手術は、毎日のように行っているので

様々な部位、大きさ、形のものを経験して来ました。




ほぼ全例、くりぬき法で行い

小さな切開から中身(角質)をできるだけ除去して

のう腫壁(袋=皮膚と同じ構造)を摘出します。



たとえば、このような大きなしこりでも

黒い円形部分から摘出して


1ヶ月後には

小さなニキビ跡のようなキズで治ります。
(半年もすればさらに目立たないなキズです)




そこで、中身(角質)ですが、

色、柔軟性、粘度、臭いなど様々

ちょっと生々しいですがご容赦m(_ _)m











それと同時に、


のう腫壁の摘出が、容易か否かも

粉瘤によって異なります。




経験的に中身を注射器で吸引できるような

ものや

頚部の粉瘤は、比較的、摘出し易いような印象です。




今後、経験を重ねる中で

発生部位、外見、中身の性状、摘出の容易さなど

何らかの相関性を導き出せればと考えています。



いずれにしても、

小さなうちに、化膿を起こさないうちに

早めに治療を受けるが、ベストなのは

はっきり言えます。


関連記事