というと、ハッとされる方もいらっしゃるかも知れませんね。
(ホメオパシーの詳細は
こちらをご覧ください。)
以前の
ブログでも紹介したように、形成外科KCでは
尋常性疣贅、いわゆる
イボ
の治療にホメオパシーの丸薬であるレメディを使う場合があります。
基本方針としては、
3個以下の場合は、切除したり、レーザーで焼灼します
が、
4個以上の場合で、患者さんの理解が得られればレメディを使用します。
レメディを使う理由のひとつは、
他院でいろんな治療(凍結療法、ヨクイニン内服など)を受けても治癒せずに、
当院に紹介されてくる方が多く、痛みを伴う治療に強い抵抗感があるからです。
過去3年間に28名のイボ治療をレメディ服用で行い、
その内2ヶ月以上服用し、さらに2ヶ月以上にわたり経過観察できた
19名中12名(63.2%)が治癒または改善していました。
特に、大きさが1cm以上または数が10個以上の方でみれば
11名中10名(91%)が治癒または改善しています。
また、服用に伴う副作用はありませんでした。
難治性のイボで長年悩んでこられた方、
また私のように治療で苦労してきたものには
信じられないくらい良い成績です。
さて、今日のブログのタイトル、
「
ホメオパシーは悪か」
の元は、2010年の8月に日本学術会議と日本医師会が
ホメオパシーを否定する声明(詳細は
こちら)
を発表したことに端を発しています。
両団体がホメオパシーを否定する理由は、
「1.ホメオパシーが有効であるという科学的根拠がないこと、
2.ホメオパシーに頼ることで確実で有効な治療を受ける機会を逸すること」
の2点に集約できます。
個人的には、その声明(根拠となる2点)に反対するつもりは全くありません。
ただ、現代西洋医学を以ってしても、
完全に対処できない疾患があるのは事実で、
難治性のイボもそのひとつです。
ですから、患者さんの健康に有害でないことを前提に、
他に有効な選択肢がない場合に試みても良い
と、私は考えています。
当院では、イボ治療にのみレメディーを使用しています。