乳房再建 2011年05月23日 21:16 カテゴリー │形成外科エピソード については以前にも紹介しました(詳しくはこちら1,2,3)が、今日も無事、手術を終えホッとしたところでキーを叩いています。 このところ毎月県立医療センターで乳房再建を行っています。ほとんどの方に遊離腹直筋皮弁と呼ぶ、下腹部の皮膚と脂肪で新しい乳房を作っています。人体の詳細な解剖と技術の進歩で、最近は筋肉を全く犠牲にしない穿通枝皮弁(細い血管のみで皮膚を脂肪織を栄養する)で再建することが多くなってきました。 直径2ミリ前後の動静脈で15X45cm近くの大きな組織(皮膚と脂肪)の血液循環を維持できるのです。 下腹部に採取する穿通枝皮弁をデザインしたところ 実際に採取した穿通枝皮弁、牽引して棒のように立っているのが栄養血管(穿通枝)です(あえて白黒にしています)。 私には形成外科医の智慧と創意・工夫、そして勇気の結晶のように見えます。 タグ :乳房再建乳がん乳房切除穿通枝皮弁マイクロサージャリー Tweet 同じカテゴリー(形成外科エピソード)の記事 まぶたの血管腫、切除後16年の経過(2024-04-20 12:36) 頬の日光性角化症、切除後2年の経過(2024-03-31 14:01) 鼻背部の日光性角化症、双葉皮弁で再建後10ヶ月の経過(2024-03-04 17:40) 前額の赤み(紅斑)、実は皮膚がん(2024-02-29 08:53) 耳ケロイド、切除後8ヶ月の経過(2024-01-31 17:55) 鼻のホクロ、実は皮膚がん(2023-12-15 17:55) コメント(0) ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。 名前: メール: URL: 情報を記憶: コメント: <ご注意>書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。 確認せずに書込 画像一覧