医療法人こころ満足会 形成外科KC

2011年03月31日

◆旅立ち

の日を迎えました。

 今朝、就職する娘を見送るため空港に行きました。早朝にもかかわらず、ラッシュアワーの様に多くの若者が集まっていました。歓声を上げる人、涙する人、子供あるいは友人が見えなくなるまで手をふる人、その雰囲気が一層、感傷的な気持ちにさせてくれます。

 別れ際、妻と私宛に手紙を渡されました。前夜というより今朝まで、連日の様に、友人、知人と別れを惜しむなかで、書いてくれたようです。

 感謝と決意、そして思いやりの言葉が「落ち着いた文章」でつづられていました。涙腺の緩みを抑えることができませんでした。タラ~

 「Just a beginning」、昨夜、夕食の時にそう話し門出を祝福しました。
これからが、本当の、人生の始まりです。そして、ある意味、我々親にとっても。

Good luck!
  

Posted by Dr.Ken at 15:20Comments(0)Kenのつぶやき

2011年03月30日

◆準硬式野球

というのをご存じでしょうか(詳しくはこちら)。

 実は医学生のころ、私は準硬式野球部に属していました。
現在でも医学科、医科大学の野球部のほとんどは準硬式野球、つまり硬式球と軟式球の中間の球を使う野球なのです。

 大学生になって、本格的に野球を始めたのですが、技術はともかく体力は十分でした。大会で西日本各地を回り、先輩・後輩との繋がりもできてとても有意義に学生生活を送れました。

 先日、たまたま後輩から野球部OB会へのお誘いメールがありました。

 私が在籍していた頃と違い、現野球部は中四国地区大会で4連覇し、西日本大会でも優勝するような強豪になっているとのことです。才能に加え、人並み以上に努力を重ねているのでしょう。頼もしい限りです。

 私のほうは最近はまったくボールを握ることはありません。自分の意志と身体の動きがうまくリンクしなくなったということもありますが、なにより外科医にとって指は大事な大事な商売道具なのです。

画像が鮮明ではありませんが、当時の写真を紹介します。
5年時の最後の大会(広島市民球場)


(一応、笑)ヒットを打った時の写真

  

Posted by Dr.Ken at 23:48Comments(0)Kenのつぶやき

2011年03月29日

◆しこり107

の中で、へそにできるものについては以前にも紹介しました(こちら12)。

次の写真は30歳代の女性にできたへそのしこりです。

半年前に気づき、痛みもなく急な大きさ、形の変化もないとのことです。また、生理との関係もありませんでした。


 臨床診断は、場所の特異性から腸管や膀胱(尿膜管)と関係するもの、腸管の悪性腫瘍の転移に加えて、女性であることから子宮内膜症も考えました。


 
診断の意味もあり切り取って病理検査を行いました。


結果は「子宮内膜症」でした。びっくり!


「子宮内膜症」は良性の疾患で、「子宮内膜の組織が本来の正常な内膜以外の部位に異所性に認められる状態」と定義されています。子宮内膜症全体の中で皮膚と皮下の病変は1.9%で、その内、腹部の手術後瘢痕に51%、へそ34%、ソケイ部9%、外陰部6%で見られます。ですからへそのしこりで子宮内膜症である頻度は決して高くありません。

 しかし、女性のへそのしこりを見たらいつもその可能性を頭に入れる必要があります。コレ!  

Posted by Dr.Ken at 23:52Comments(2)しこり

2011年03月28日

◆季節の変化

に乏しい沖縄ですが、足を止めて観察すると「季節」を見つけることができます。

 
先日、那覇市のど真ん中、緑ヶ丘公園を散歩中、陽光に映える桜の新緑に目を奪われました。


よく見ると(よく見なくても分かりますが・・・笑)、たわわにサクランボの実をつけています。


子供の頃、熟したサクランボをよく食べました。店頭に売られているサクランボのような上品な甘さと肉厚の食感はありませんが、90%の酸っぱさ、10%の甘さでも口に運ぶに十分な価値がありました。アップ

そこで、今回も思わずよく熟していそうなサクランボを手に取り、味見しました。何十年ぶりのことですが、残念ながら99.9%、酸っぱいだけでした。味覚が変わったのか、桜の違いか分かりませんが、もう二度と口にすることはないでしょう。ダウン

そう言えば、野鳥も口にしていませんでした。がーん  

Posted by Dr.Ken at 12:00Comments(0)Kenのつぶやき

2011年03月27日

◆那覇市役所新築現場定点観察14

、ほぼ1ヶ月毎の更新です。

 敷地全体の基礎工事が始まり、土台が作られつつあります。
通勤途中、塀越しに見ていると遅々として進まずと思っていましたが、写真で振り返ると当然ながら着実に工事は進展しているのがわかります。しっかりした土台の上に地震に強い建物をつくってほしいものです。




  

2011年03月26日

◆少女の視線

と言っても、ここでは2歳の女の子の視線です。キョロキョロ

 先日、20歳代の母親が豊胸の相談で来院した時のことです。以前に他院で豊胸手術を受けたあとに変形が生じたために再手術を希望していました。

 そこで変形部分の触診をしている時に、その「視線」を感じました。見ると、「何してるのママのオッパイに」とか、「かってにママのオッパイに触らないで」、と言いたげな、怒りの表情なのです。母親も、その視線に気づいたらしく思わず吹き出しながら、心配ないよとなだめていました。

 母親と私が笑っているのを、さらに怪訝そうに眺めていましたが、持参のiPadをいじっているうちに機嫌もよくなり、最後は手をふりながら部屋を出て行きました。

ちなみに、豊胸手術をシリコンバッグで行なっても、母乳成分への影響はなく授乳も普通に行えます。  続きを読む

Posted by Dr.Ken at 21:48Comments(0)院内のできごと

2011年03月24日

◆しこり106

の中で眼瞼にできるものは何度か紹介しました。

 眼瞼の悪性腫瘍も稀ではありませんが、特に基底細胞癌は眼瞼周囲に比較的よくみられる腫瘍です。眼瞼の悪性腫瘍で問題になるのは、やはり切除後の再建です。中でも、上眼瞼は動きのある組織であり、まつげや瞼板があり整容的にもとても重要な場所ですので、下眼瞼より再建が難しくなります。

 次の方は、右上眼瞼の黒いしこりで来院され、組織検査で基底細胞癌の結節型と診断されました。


 その腫瘍は、悪性度の低い腫瘍ですので辺縁から2〜3ミリ離して切り取れば十分です。


 しかし、場所的に簡単に縫い寄せることはできません。


そこで目尻側の組織を利用して再建しました。


 術後6ヶ月、結果的にまぶたの動きも問題なく、見た目的にも十分満足行く仕上がりになりました。
  

Posted by Dr.Ken at 17:20Comments(0)しこり

2011年03月23日

◆娘の卒業式

に出席しました。

娘は、私が医師になって2年目に中部病院で生まれました。
当時、同院外科の研修医でしたが、産科医の計らいで自ら取りあげました。自分の娘という意識はなく不思議なくらい落ち着いていました。

その後すぐに本来の持ち場に戻り、再び顔を見たのは新生児室のベッドの中でした。赤ちゃんらしからぬ落ち着いた表情(笑)をしていたのを鮮明に覚えています。

あれから25年、今日、大きな区切りを迎えました。

その間、当然ながらいろんなことがありました。私以上に母親の脳裏にはいろんな思いが渦巻いているものと思います。なぜなら子育てに関してはほとんど母の手ひとつと言っていいほど、父親は関わることが無かった、というより間がありませんでした。そのことが結果的には良かったのでしょう、社交的で誰からも好かれる女性に育ちました。

この日、笑顔の絶えない、落ち着いた表情の娘の顔が、新生児室のあの顔にダブりました。

自分が納得する人生を歩んで欲しいものです。赤ハイビスカス

  

Posted by Dr.Ken at 22:27Comments(4)Kenのつぶやき

2011年03月22日

◆しこり105

で指にできるものの頻度で言えば、ベスト3に入るのはこれです。

最近の症例

 腱鞘由来の巨細胞腫というと怖い病気の様に聞こえますが、悪性のものではなく、また稀なしこりでもありません。


 数多くのしこりを見てきて言えることは、痛みがなくても、大きくなくても、しこりはしこりですので、早めにその治療に精通した医師に相談したほうが良いということです。  

Posted by Dr.Ken at 23:59Comments(0)しこり

2011年03月21日

◆道後山の手ホテル

に、先日、久々に宿泊しました。

 正確な名称は「オールドイングランド 道後山の手ホテル」です。
私が学生の頃は、ホテルの前身、1886年創業の純和風旅館「かわきち別荘」でしたが、2004年、新たな飛躍を目指し「オールドイングランド」をコンセプトとしたホテルに生まれ変わったのです。

 歴史ある道後温泉の中で、斬新な発想の元にオープンし開業7年を経て、観光客はもとより、地元の方から好評を博しています。

ホテルエンブレム


正面玄関


正面玄関夜景


フロント


落ち着いた雰囲気の客室


朝6時から深夜まで自由に利用可能な温泉


「坂の上の雲」の街、道後温泉の街、松山を訪れたい方へは、おすすめのホテルです。  続きを読む

Posted by Dr.Ken at 10:19Comments(0)Kenのつぶやき

2011年03月19日

◆カリスマ女医

に会ってきました。

 大学の同級生で愛媛県松山市で皮膚科を開業しています。

 カリスマと呼ぶ理由は、皮膚科医として同県下で絶大な知名度を誇っているのに加えて、スキンケアに情熱を持って取り組み、素晴らしい結果を出しているからです。そのことはクリニックのホームページ(こちら)を見ても分かります。

 私が開業後も同院を何度か尋ねていますが、その都度拡張工事を行っている感じでした。そして、ついに現敷地では足りず、新クリニックを新築中とのことでした。

今回、彼女の顔に、ある異変を見つけました。と言うと、気になると思いますが、詳細は話せません。どうしても気になる方はこちら。

 
3年前の写真です。
私の右隣がカリスマ皮膚科医、左がクリニックのマネージャーmadam Calmyです。

  

Posted by Dr.Ken at 20:04Comments(0)Kenのつぶやき

2011年03月18日

◆もの忘れ

が、多くなってきたと心配な方、実は私もその一人ですが(笑)、その不安を吹き飛ばすクリアカットな記事を見つけたので紹介します(日経ヘルス&プルミエ、2011.3.18)。

 
 もの忘れが多くなると、「もしかして脳の老化が始まっている?」と不安に感じる人もいるかもしれません。実は40代、50代は“脳”にとっての大きなターニングポイント。ここでの鍛え方が、将来も“老けない脳”でいるために重要なのです。
 「あの映画に出た俳優は誰だっけ?」「先週行ったレストランの名前が出てこない!」。知っているはずの単語がパッと思い出せない。最近、そんな経験が増えていませんか?

 40代、50代が言葉をうまく引き出せない要因の一つは、「年を取れば知識や経験が増え、若いころに比べて記憶の量が何倍も多くなるため。量が増えれば取り出すのが難しくなるのは当たり前だと思ってください」と諏訪東京理科大学共通教育センター教授の篠原菊紀さん。

 必要な記憶(メモリ)を素早く引き出して言葉として組み立てる作業(ワーキング)を行うのは、脳の中の「ワーキングメモリ」と呼ばれる機能が基礎になります。これは「記憶する」力、「記憶を保持する」力、「記憶を引き出す」力の三つから成り立ちます。

 ワーキングメモリの能力を調べた結果。20代からゆっくり低下し始め、40代後半からばらつきが出始めます(2005~07年、諏訪東京理科大学で調査)
 ただ、このワーキングメモリにかかわる能力をテストすると、ピークは18歳から25歳で、その後はゆっくりと衰えていきます。その降下カーブに格差が生まれるのが、40代後半あたり。高齢になればなるほど能力の違いが大きくなっていきます。「脳は筋肉と同じように使えば強くなるし、使わなければ衰えていきます。40代からの脳の使い方が、脳機能が落ちるか伸びるかの分かれ道になるのです」(篠原さん)。

 40代、50代は、このまま降下するか、ググッと持ち直すかの大事なターニングポイント。ここで脳をしっかり鍛えれば、60代、70代になっても“働く脳”でいられるのです。

 “脳を鍛える”というと、脳トレの計算ドリルのようなものをイメージしがちですが、「40代、50代に必要なのは単純な計算を繰り返すことではありません」と、おくむらクリニック(岐阜市)院長の奥村歩さん。「新しい趣味を持つことや語学を始めるといった目的を持った“攻め”の脳利用が大事。この時期の生活習慣や過ごし方が、将来の脳の機能に大きくかかわっています」。

 もの忘れ外来で多くの患者さんを診ている奥村さんは「単なる“ど忘れ”と認知症につながるもの忘れは明らかに違います」と指摘します。「思い出せなくてイライラするのは自分の頭の中にあるのが分かっているから。忘れたのではなく、“頭の引き出し”からうまく取り出せないだけなのです」。

 その場ですぐに言葉が出なくても何かヒントがあれば思い出せるのなら、認知症の心配はありません。一方、認知症が疑われるもの忘れとは、「旅行に行ったという体験そのものを忘れているケース。そもそも認知症の症状はもの忘れではなく、新しい記憶が作られない状態なのです」と奥村さん。ただし、40代、50代で脳を鍛える生活をしている人は認知症のリスクも減らせると、奥村さんは言います。

  単なるもの忘れにも放置しておくと心配なケースがあります。それは過剰なストレスや疲労からくるうつ状態。「大事な場面でも言葉が出てこないのは疲労で脳がフリーズしているため。うつ病になると脳に記憶が刻まれにくくなり、意欲や集中力が低下します」(奥村さん)。実際にもの忘れ外来を受診する40代、50代の患者には、うつ病と診断されるケースが多いそう。症状に合わせた治療を受ければ、ほとんどの場合は改善します。


  私自身は思った名前や出来事がパッと言葉に出てこないようになったことを悲観したことはありませんでした。年を重ねることの必然と受け入れたからです。でも、今後も「攻め」の脳利用を実践しようと思いながらこの記事を読みました。  

Posted by Dr.Ken at 17:15Comments(0)Kenのつぶやき

2011年03月17日

◆松山

と言っても、愛媛県松山市に久々に行ってきました。

 学生時代と形成外科研修を含めて12年間過ごした地です。

 松山市は人口50万人余で四国では最も大きい街ですが、大き過ぎず、小さ過ぎずとても暮らしやすい街でした。松山城(こちらもご覧ください)を中心にきれいに区画され、初めて訪れた人でも、城の位置を見れば今自分がどこにいるかすぐ分かります。戻る度に、道路が整備され、街並みがより小綺麗になっていると感じます。

 以前、単身赴任者へのアンケートで、住み続けたい街のランキングで1位になったことがあります。私も、沖縄に戻るしがらみが無かったら、ずっと住んでいたいと思いました。

 いくつか、街の様子を紹介します。

街中を走る路面電車です。背景、山の上に松山城が見えます。


望遠で松山城を見るとこうなります。


坊ちゃん電車も走っています。夏目漱石の小説「坊ちゃん」の中でも紹介された電車とのことです。


日本で最も古い温泉のひとつ、道後温泉、その本館です。映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった建物です。


温泉地区の商店街。

  

Posted by Dr.Ken at 19:17Comments(0)Kenのつぶやき

2011年03月15日

◆巻き爪と爪水虫

の合併が意外に多いことが、当院での治療成績を検討した結果分かりました(巻き爪と陥入爪についてはこちら)。

 過去3年半の間に250名余りの巻き爪を治療してきましたが、その中から、次のことが分かりました。

1.爪水虫の合併率が40%。
2.爪水虫を合併しているグループは、合併していないグループより巻き爪変形の程度も重症。
3.両グループの平均年齢を比較すると、明らかに巻き爪と爪水虫を合併したグループが高齢。

 巻き爪の原因は、陥入爪と同じ様に、爪の角を深く切ってしまう深爪や、足に合わない窮屈な靴を履くことなどが原因と言われています。これまでの経験から推察すると爪水虫も、巻き爪の原因または悪化要因ではないか、と考えています。
 
 当院では爪を薄く削って、平坦にして人工爪で補強する身体に優しい方法で治療しています(詳しくはこちら)。また、爪水虫を合併している方は、内服治療も併用することでより良い結果が得られます。GOOD

 巻き爪や陥入爪は、一旦、化膿や痛みが出ると日常生活に大きな支障を来たします。爪の切り方や自分の足に合った靴選びに留意して、日頃から爪トラブルの予防に努めたいものです。また、爪の色が濁って厚くなり、弯曲してくると徐々に巻き爪が進行してきますので、早めの受診をおすすめします。パンチ!  

Posted by Dr.Ken at 23:35Comments(0)

2011年03月14日

◆「とどかんし」

と手術中につぶやくと「どの鉗子」ですか、との看護師からの返事。

 一瞬、間をおいて、吹き出しました。シーサーメス

 豊胸手術で、狭い皮膚切開から光源のついた鉤を使って奥深く操作しているときに、ハサミが目的の部分に届かないので「とどかんし」と、つぶやいた時の出来事です。がーん

 鉗子(かんし)とは、手術の時に組織をつかんだり、引っ張ったりするときに使う器具のことです。たとえば強く組織を摘む時につかうコッヘル鉗子、血管を挟むときに使うブルドック鉗子、小さな組織を摘むモスキート鉗子など、数多くの鉗子があります。ですから手術を介助をする看護師さんは、まず、多くの器具の名前を覚えなければなりません。キョロキョロ

 まだ、不慣れな中で、一生懸命、器具の名前を覚えながらの手術の介助であったからでしょう。「とど鉗子」と聞こえても無理はありません。ニコニコ

追伸:豊胸の術後は、かなり痛みを伴います。今日も術後に痛みを訴える患者さんに、「No pain, no gain」と話しながら、痛み止めを使いました。すると一言「 Pain is beauty.」と応えてくれました。そうです、痛みを乗り越えた向こうに、望む「美しい乳房」があるのです。キラキラ   

Posted by Dr.Ken at 23:56Comments(2)院内のできごと

2011年03月13日

◆しこり104

シリーズをこんな状況で続けるなんて不謹慎だとお叱りを受けるかも知れませんが、敢えてアップします。

 某アスリートの言葉(こちら)「今まで自分が毎日やってきていた役割をこういう災害時でもかわらず淡々と行う事が大切だと思います。」に共感を覚えたからです。

今日のしこりはこれです(矢印)。

 左足裏の痛みを訴えて来られました。左右の足の形もほぼ同じ、歩き方も普通です。よく見ると第1足趾の痛みの部位に一致して、角質の肥厚つまりタコ(医学的には胼胝:べんち)を認めます。


 
さらに目をこらすとタコの中に小さなしこり(矢印)を認めます。

その部分を押すと痛みを訴えました。そうです、これがいわゆる魚の目(医学的には鶏眼:けいがん)です。


魚の目は、皮膚の角質がとても小さな範囲でしこりを形成し、くさび状に深部に伸びて行く状態です。
原因は不明ですが、そのしこり(角質)を除去することで劇的に症状は改善します。  

Posted by Dr.Ken at 23:09Comments(2)しこり

2011年03月12日

◆地震

の発生を知ったのは昨日の夜でした。

慌ただしく午前の手術、午後の診察を終え帰宅すると、妻からそのニュースを知らされました。

テレビから流れる映像に目を疑いました。つい数日前に見た映画「Hereafter」を彷彿とさせるような光景だったからです。

同じようにテレビに映される光景に目を疑ったのは2001年9月11日、アメリカ同時多発テロの模様でした。その日、遅めに帰宅すると妻と娘があぜんとした表情でビルに突っ込むジェット機の映像を見ていました。私にも、にわかに現実の出来事とは思えませんでした。こんな事が起こるとは、・・・。今でも鮮明に残っています。

今朝、昨日の津波被害の状況が上空から映し出されました。まさに「目を疑い」ました。こんな事が起こるとは、・・・。

水没した多くの街々、家々、そしてそこに住んでいた人々、無事で避難されていることを願わずにはいられません。  

Posted by Dr.Ken at 13:30Comments(2)Kenのつぶやき

2011年03月10日

◆しこり103

の治療で、最も大切なことのひとつが悪性のしこりを見落とさずにキチッと診断をつけて、根治的治療に繋げることです。

 先日も診察していて、これは普通じゃないと思うようなしこりを治療しました。

 大腿部の硬いしこりです。


 
超音波検査で充実性の部分とのう腫状の部分を有するしこりであることがわかりました。


 しこりを全摘出しました。万一、悪性の場合はさらに広い範囲で周囲の組織を切除する必要がありますが、良性の場合は治療が1回で完結するように切り取ったわけです。

 取ったものに割面を入れると異様に硬いしこりであることがわかりました。


病理検査の依頼票には転移性癌疑いと書いて提出しました。

 病理検査の結果で「結節性汗腺腫」という、稀ですが良性の疾患と判明しました。
その結果を聞いた患者さんが安堵の表情を浮かべたのはもちろんですが、治療した私もホッと一安心でした。  

Posted by Dr.Ken at 16:43Comments(0)しこり

2011年03月09日

◆第2の定点観察

を始めます。

 4月から那覇市久茂地、国道58号線沿い、琉球放送横に沖縄タイムス社の新社屋建設が始まります。

 どの位置から定点観察を行うか通勤途中に4ヶ所から、更地を撮影しました。

 パレット久茂地9階の某会社のフロアーからの眺め。
突然、訪ねて写真撮影をお願いしたにも関わらず、許可を下さりました。ありがとうございました。


 ゆいレール、県庁前駅からの眺め。


 現場の隣にあるアパート2階からの眺め。


 現場の隣にあるレストラン2階からの眺め。


 正直、どのアングルも個人的には納得がいきません。
周辺のビルに不法侵入するわけにもいきませんので、写真から建築の流れが伝われば幸いです。  

Posted by Dr.Ken at 21:23Comments(0)通勤風景

2011年03月08日

◆「ボイン

になって戻ってね」のメッセージを、乳房再建を行った方の枕元に見つけました。

 職場の方々からの励ましのメッセージです。

「ボイン」、何年ぶりに見る・聞く懐かしい響きでしょう。

 早速、術後にネットで調べてみました。某テレビ番組を発信源として1960年代後半から80年代にかけて流行った言葉で大きな乳房を表現するときに使われていました(こちら)。現在は死語になっていると紹介されています。確かに今は「死語」といえば死語ですね。

 でも「ボイン」という言葉は、張りのある豊かな乳房をとてもうまく表現していると思います。

 7時間余かけて納得のいく乳房再建ができました。

「ボインになって帰ってきたよ」と胸を張って職場に戻れるでしょう。

 そう言えばこういう歌もありました。  

Posted by Dr.Ken at 00:08Comments(0)Kenのつぶやき

2011年03月06日

◆しこり102

の中には体表面からはまったく見えないものもあります。

次の写真は「口が開きにくい」とのことで来院された方のCTです。
水平断:矢印で囲んだ部分が腫瘍です。


前頭断:同じく矢印で囲んだ部分が腫瘍です。


結局、下顎骨の内側にできた腫瘍でした。

写真の様に顔の骨を切って腫瘍を摘出しました。
  

Posted by Dr.Ken at 23:39Comments(0)しこり

2011年03月05日

◆しこり101

の中で皮様のう腫については以前にも紹介しました(こちら)。

 眉毛の外側が好発部なので、その部分のしこりは、まず皮様のう腫を疑います。

 もっともありふれたしこりである粉瘤(類表皮のう腫)にとても似ています。
両者とも皮膚で出来た袋状のしこりですが、決定的な違いは粉瘤の壁が表皮から成る袋なのに対して、皮様のう腫は表皮と真皮、皮膚付属器の成分を含んでいることです。

 比較的大きな眉毛外側のしこりです。


 のう腫を開いてみると中から無数の毛が出てきました。

病理検査を待つまでもなく毛という皮膚付属器を含んだ皮様のう腫であることが分かります。
  

Posted by Dr.Ken at 23:31Comments(0)しこり

2011年03月04日

◆形成外科の「はしご」

とは、形成外科医のはしご酒ではありません、念のため(笑)。

 形成外科または再建外科の「はしご」とは、体の一部に組織欠損ができた時に、どのような手段で治すかを考えるステップを示す時に使う言葉です。

 例えば、顔面の小さなホクロを切り取った時は、ほとんどの場合、直接、縫い寄せて治療できます。ところが皮膚がんを切り取って、5cmの皮膚欠損ができた時に、キズを直接、縫合閉鎖できないことは容易に想像できます。そんな時に、どの様に治療するかを決めるのに「形成外科のはしご」を思い浮かべます。

これが私が形成外科を始めた頃に教えられた「はしご」です。

4段しかありませんが、実は一段一段に載っかっている答えは必ずしも一つとは限りません。ですから、まず一段目に立ち止まりその段でうまく治せないか考えます。それがダメなら一段上がりまた熟考します。


 基本的には最も簡単、単純で効果的な方法がベストですが、それがかなわない時に次のステップ、やや難しい方法を考えるわけです。 4段目の遠隔皮弁は、文字通り組織欠損部から離れた場所の組織を持ってくる訳ですから、技術的にも難しくなりますので、最後の最後の手段です。

ところで、最新の形成外科雑誌PRS(こちら)で、「形成外科のはしご」改訂版が紹介されていました。

これです。

(注:元々は英語表記で日本語訳は私の独断です。)


合計9段になっていますが、古典的な4段の中に新しい形成外科技術、考えが反映されています。ただ、以前の「はしご」が不要になった訳ではなく、基本的な選択枝は4段のままで、より早く、よりきれいに治すために、新たな「段」を組み合わせたほうが良いという提案と理解しています。  

Posted by Dr.Ken at 19:11Comments(0)形成外科エピソード

2011年03月02日

◆ワニの涙

症候群とは、食事の時に、悲しくもないのにぽろぽろ涙が流れ出てくる状態のことです。

ワニが獲物を食べる時に涙を流す(ように見える)のは事実です。なぜ涙を流すのか理由はわかっていませんが、「ワニが 獲物を食べながら(殺すのを悲しんでいるわけでもないのに)涙を 流す」状態が見られる事から「ワニの空涙」というのは、「偽善」を意味する例えで使われることもあるようです(詳しくはこちら)。

ところで人間で発症する「ワニの涙症候群」には、原因があります。ケガ(頭蓋底骨折)の後や生れつきの病気(先天性外直筋麻痺を持つ顔面神経麻痺)などに見られる後遺症の一つです。唾液腺へいく神経と涙腺にいく神経が再生の過程で誤って混線して、食事の時に涙が出てしまうわけです。

 一方、次の写真のような右耳下腺腫瘍を切除した後にも、神経が再生する過程で混線し、問題が生じる場合があります。

 
Frey(フライ)症候群と呼ばれ、食事の時に、腫瘍と同じ側の頬の皮膚に、発汗・発赤・熱感が生じる状態です。耳下腺腫瘍術後に30%以上で発生するという報告もあります。

神経の再生のイタズラとはいえ悩ましい後遺症です。  

Posted by Dr.Ken at 18:41Comments(0)しこり