2011年02月28日
◆No pain, no gain.
の大きな文字の前に立っているのは、ヨガインストラクターであり、形成外科KCのマネジャーでもある、私の妻です。

コOミスポーツクラブ沖縄がオープンして以来6年に渡り、週2回ヨガインストラクターを務めてきました。3月から無期限で休講するため、今日が最後のレッスンでした。妻に内緒でカメラを持ち込み、店長さんの許可を得て、レッスン修了後に生徒さんと全体写真(残念ながらお見せできませんが・・・)と上のマット片手の写真を撮影しました。
ここ数年、左半身の痛み、特に股関節の痛みとの闘いでしたが、さすがに強靱な身体も音を上げて今日に至りました。
図らずも「No pain, no gain.」の前で有終の美を飾ることになりましたが、文字通り「痛み」を経て、「健康」を取り戻し、凱旋できることを祈るのみです。 続きを読む

コOミスポーツクラブ沖縄がオープンして以来6年に渡り、週2回ヨガインストラクターを務めてきました。3月から無期限で休講するため、今日が最後のレッスンでした。妻に内緒でカメラを持ち込み、店長さんの許可を得て、レッスン修了後に生徒さんと全体写真(残念ながらお見せできませんが・・・)と上のマット片手の写真を撮影しました。
ここ数年、左半身の痛み、特に股関節の痛みとの闘いでしたが、さすがに強靱な身体も音を上げて今日に至りました。
図らずも「No pain, no gain.」の前で有終の美を飾ることになりましたが、文字通り「痛み」を経て、「健康」を取り戻し、凱旋できることを祈るのみです。 続きを読む
2011年02月27日
◆しこり100
シリーズもついに100番台に突入です。広い意味で「しこり」と呼べる病変を今後も紹介していきます。
さて、しこりが生じたきっかけを覚えていると治療する上でとても有用な情報となることがあります。その一つが何らかの異物が皮膚に刺さったというエピソードです。
はっきりと何かが刺さったというエピソードがあっても、切開しても必ず異物が見つかるわけではありません。
人体は異物を体外に排出しようとする働きがあるので経過中に異物が消失して、その名残だけがしこりとして残っていることもあります。また、小さな透明なガラス片は見つけること自体が困難です。それでも押すと痛みがあり、以前に何かが刺さった記憶があれば切開して摘出を試みた方が良いと思います。
さて、しこりが生じたきっかけを覚えていると治療する上でとても有用な情報となることがあります。その一つが何らかの異物が皮膚に刺さったというエピソードです。
1ヶ月前に家の中で何かを踏み、その後足裏の痛みが持続するとのことで来院

検索の結果ガラス片を発見(若干ピンぼけですがメモリ中央上部のものが異物です)

同じく1ヶ月前に木のとげが指に刺さり痛みが続くために来院

とげを発見


検索の結果ガラス片を発見(若干ピンぼけですがメモリ中央上部のものが異物です)

同じく1ヶ月前に木のとげが指に刺さり痛みが続くために来院

とげを発見

はっきりと何かが刺さったというエピソードがあっても、切開しても必ず異物が見つかるわけではありません。
人体は異物を体外に排出しようとする働きがあるので経過中に異物が消失して、その名残だけがしこりとして残っていることもあります。また、小さな透明なガラス片は見つけること自体が困難です。それでも押すと痛みがあり、以前に何かが刺さった記憶があれば切開して摘出を試みた方が良いと思います。
2011年02月25日
2011年02月24日
◆朝の勉強会
の模様です。毎週木曜日の朝7時半から県立南部医療センターで医学論文の抄読会に参加しています。


(注:画面がやや暗いのはプロジェクターを使って行っているためです。Special thanks to PRS Drs !)
読んでいるのは、以前にも紹介した(こちら)、略称PRS (Plastic and Reconstructive Surgery)と呼ばれる雑誌です。年に14冊発行されていますが、購読者はオンラインでも全文が読めるのに加えて、最近は動画も見られるようになったため、ますます重要度が増しています。
論文の多くが手術方法に関する中味なので、形成外科、美容外科領域の最新の動向を知ることができますし、歴史的なことや術式開発のエピソード、各国の事情なども書いてあるため読み物としても興味深い内容です。もちろんすべて英語ですが、ある程度読み込んで単語力が付くと文法的には平易ですので辞書なしでほとんど読破できます。


(注:画面がやや暗いのはプロジェクターを使って行っているためです。Special thanks to PRS Drs !)
読んでいるのは、以前にも紹介した(こちら)、略称PRS (Plastic and Reconstructive Surgery)と呼ばれる雑誌です。年に14冊発行されていますが、購読者はオンラインでも全文が読めるのに加えて、最近は動画も見られるようになったため、ますます重要度が増しています。
論文の多くが手術方法に関する中味なので、形成外科、美容外科領域の最新の動向を知ることができますし、歴史的なことや術式開発のエピソード、各国の事情なども書いてあるため読み物としても興味深い内容です。もちろんすべて英語ですが、ある程度読み込んで単語力が付くと文法的には平易ですので辞書なしでほとんど読破できます。
2011年02月22日
◆しこり(99)
の中で皮角(ひかく)と呼ばれる病変については以前のブログ(こちら)で紹介しました。
ちなみに、上の写真は病理検査で尋常性疣贅(イボ)と診断されました。
次の写真も、なるほど「皮膚から突きでた角(ツノ)」と呼ぶに相応しい見た目です。




皮角は種々の原因で生じます。悪性の病変で言えば日光角化症(前がん病変),有棘細胞癌、良性は尋常性疣贅(イボ),脂漏性角化症(老人性イボ),ケラトアカントーマ(悪性と考える学者もいる)などです。ですからキチッと病理検査で調べる必要があります。
ちなみに、上の写真は病理検査で尋常性疣贅(イボ)と診断されました。
2011年02月21日
◆読売ジャイアンツ
の那覇キャンプに行ってきました。

午後から那覇Nクリニックでの定期外来があるため、キャンプを見に行くには今日の午前中しかチャンスはありませんでした。
それにしても今日は絶好の練習日和でした。来年以降もジャイアンツが那覇キャンプを継続してもらうよう、天も味方したのでしょう。

午後から那覇Nクリニックでの定期外来があるため、キャンプを見に行くには今日の午前中しかチャンスはありませんでした。
平日にもかかわらず大勢の観客がいました。さすがジャイアンツです。


投手陣を含めた内・外野の守備練習を見ましたが、キャンプも終盤で動きも軽快でした。

新人の澤村投手は体格も良く球も切れがあって今年活躍しそうな気がします。
フリーバッティングではラミレス選手の打球が群を抜いていました。

新人の澤村投手は体格も良く球も切れがあって今年活躍しそうな気がします。
フリーバッティングではラミレス選手の打球が群を抜いていました。
それにしても今日は絶好の練習日和でした。来年以降もジャイアンツが那覇キャンプを継続してもらうよう、天も味方したのでしょう。
2011年02月19日
◆タッチ
と判明しました。何かというと16日のブログで紹介したオリエンタルユリの名前です。
当初名前を見つけられなかったのには理由がありました。実は、職員が花粉が飛散しないようにめしべを取り除いていたために、花の色・形を照合することが出来なかったのです。
おまけ:たまたま医学生のころ好きだった歌がFMで流れていました。こちらからどうぞ。
当初名前を見つけられなかったのには理由がありました。実は、職員が花粉が飛散しないようにめしべを取り除いていたために、花の色・形を照合することが出来なかったのです。
実際は真っ赤なめしべとピンクの花が特徴的な「タッチ」です。ただ名前の由来は未だ分かりません。


今、見頃を迎えていますので再度アップします。お楽しみ下さい。




おまけ:たまたま医学生のころ好きだった歌がFMで流れていました。こちらからどうぞ。
2011年02月18日
◆しこり(98)
は口の中にも生じます。特に歯茎の部分にできた痛みを伴わないものは、要注意です。
結局、上顎洞がんと判明しました。上あごを広範囲に切除して、肩甲骨皮弁で再建する20時間にも及ぶ手術を要しました。
左上部歯肉(歯茎)のしこりです。痛みなどの症状はなく入れ歯が入りにくくなってきたために、しこりに気づきました。

CTでみると左上顎洞は腫瘍で満たされており、一部の骨は破壊されています。


CTでみると左上顎洞は腫瘍で満たされており、一部の骨は破壊されています。

結局、上顎洞がんと判明しました。上あごを広範囲に切除して、肩甲骨皮弁で再建する20時間にも及ぶ手術を要しました。
2011年02月16日
◆オリエンタルユリ
とは、ゆりのひとつの名前ではなく、品種のグループ名です。香り豊かで大輪の白いユリ、カサブランカもオリエンタルユリの仲間です(説明はこちら)。
先日、患者さんからオリエンタルユリをいただきました。白とピンクのグラデーションがきれいな清楚で上品なユリです。オリエンタルユリの一種であるのは間違いありませんが、多種多様なユリが交配で作られているためネットで調べても合致する名前が見当たりません(種類はこちら)。
香りもカサブランカほど自己主張がなく控えめです。3個の花瓶に分けられて、ほんのり爽やかな香りと可憐な大輪の花で、クリニック内をしばらく華やかに飾ってくれそうです。
先日、患者さんからオリエンタルユリをいただきました。白とピンクのグラデーションがきれいな清楚で上品なユリです。オリエンタルユリの一種であるのは間違いありませんが、多種多様なユリが交配で作られているためネットで調べても合致する名前が見当たりません(種類はこちら)。
香りもカサブランカほど自己主張がなく控えめです。3個の花瓶に分けられて、ほんのり爽やかな香りと可憐な大輪の花で、クリニック内をしばらく華やかに飾ってくれそうです。
残念ながら、香りは届けられませんが素敵な花をご覧ください。




2011年02月15日
◆「Flaaaaat」
が、今日の印象に残る一言です。
豊胸、乳房縮小、乳房固定の手術をして張りのある若々しい乳房になったときの状態を表現する言葉として“Perky breast”があることは、以前のブログ(こちら)で紹介しました。
今日は、腹壁形成術、いわゆるタミータック手術を行ってお腹のたるみを取った米国人女性に聞きました。たるみのない若々しいお腹を表現する分かり易い言葉がないかと。
その返事として、彼女の口から出たのがタイトルの「Flaaaaat」です。つまり、平らなという意味である“flat”と言う単語を強調して、感情を込めて発したのです。 “Perky breast”ほどインパクトは強くありませんが、気持ちは良く伝わります。
“Simple” is “best”と私が返事をすると、笑いながら診察室を後にしました。
豊胸、乳房縮小、乳房固定の手術をして張りのある若々しい乳房になったときの状態を表現する言葉として“Perky breast”があることは、以前のブログ(こちら)で紹介しました。
今日は、腹壁形成術、いわゆるタミータック手術を行ってお腹のたるみを取った米国人女性に聞きました。たるみのない若々しいお腹を表現する分かり易い言葉がないかと。
その返事として、彼女の口から出たのがタイトルの「Flaaaaat」です。つまり、平らなという意味である“flat”と言う単語を強調して、感情を込めて発したのです。 “Perky breast”ほどインパクトは強くありませんが、気持ちは良く伝わります。
“Simple” is “best”と私が返事をすると、笑いながら診察室を後にしました。
2011年02月14日
◆壁を越える(3)
体調不良の中、今日も県立病院で乳房再建を行いました。昨年から4ヶ月連続で、この後も向こう3ヶ月予約が入っています。
遊離腹直筋皮弁と呼ぶ方法で、下腹部の皮膚と脂肪を栄養する細い血管を脇(腋窩)の血管に手術用顕微鏡でつなぎ組織の血流を再開させて乳房を再建しました(詳細は以前のブログ「壁を越える(2)」をご覧下さい。
細い血管で大きな組織を栄養するので、顕微鏡下の血管吻合がうまくいかないと命取りです。今日も脇の血管と下腹部の脂肪を栄養する血管を繋ぎましたが、動脈は口径差が倍近くありました。経験的に吻合が可能な口径差と判断し繋ぎましたが、途中から血流が悪くなっているのに気づきました。吻合には細心の注意を払い、一針でも納得いかない場合は、やり直します。ですから自分の中で納得できる仕上がりだと血流の再開には自信を持っていました。ただ組織の血流が悪ければ、吻合の仕直しを躊躇してはいけません。
再度、納得のいく吻合をしました。
しかし、ものの数分後に再度、血流が低下しました。吻合部を見ると尋常でない血栓形成(血のかたまり)を認めました。ここまでくると何らかの血液凝固亢進(血がとても固まりやすい状態)も考えて対処しなければなりません。
三度目はさらに奥の太い動脈に繋ぎました。もちろん納得のいく仕上がりでした。今回は、普段は使わない血液凝固予防薬を併用することとしました。その結果、血流の低下はなく、きれいな乳房に再建して無事手術を終えることができました。
このような微小血管外科(マイクロサージャリー)を始めて20年余、数多くの症例をこなす中、必ずしもすべてがうまくつながったわけではありません。いまでも鮮明に脳裏に顕微鏡下の像が残っている症例があります。進行した乳がんを切除して同時に腹直筋皮弁で再建しましたが、血管吻合後に血流の低下があり7度も血管を縫い直しました。しかも吻合後に信じられない速さで血栓形成を認め、最後は血液凝固予防薬を使っても改善しませんでした。毛細血管に近いレベルのほとんどの血管がダメージを受け、まったく血流が流れなくなる現象(No Reflow Phenomenon)が起きます。
今日も小さな「壁を越えた」と実感し病院を後にしました。しかし、人智を越える出来事が起きることがあります。「越えられない壁」があるかも知れませんが、挑戦し続けることが自分が生きている証です。
遊離腹直筋皮弁と呼ぶ方法で、下腹部の皮膚と脂肪を栄養する細い血管を脇(腋窩)の血管に手術用顕微鏡でつなぎ組織の血流を再開させて乳房を再建しました(詳細は以前のブログ「壁を越える(2)」をご覧下さい。
細い血管で大きな組織を栄養するので、顕微鏡下の血管吻合がうまくいかないと命取りです。今日も脇の血管と下腹部の脂肪を栄養する血管を繋ぎましたが、動脈は口径差が倍近くありました。経験的に吻合が可能な口径差と判断し繋ぎましたが、途中から血流が悪くなっているのに気づきました。吻合には細心の注意を払い、一針でも納得いかない場合は、やり直します。ですから自分の中で納得できる仕上がりだと血流の再開には自信を持っていました。ただ組織の血流が悪ければ、吻合の仕直しを躊躇してはいけません。
再度、納得のいく吻合をしました。
しかし、ものの数分後に再度、血流が低下しました。吻合部を見ると尋常でない血栓形成(血のかたまり)を認めました。ここまでくると何らかの血液凝固亢進(血がとても固まりやすい状態)も考えて対処しなければなりません。
三度目はさらに奥の太い動脈に繋ぎました。もちろん納得のいく仕上がりでした。今回は、普段は使わない血液凝固予防薬を併用することとしました。その結果、血流の低下はなく、きれいな乳房に再建して無事手術を終えることができました。
このような微小血管外科(マイクロサージャリー)を始めて20年余、数多くの症例をこなす中、必ずしもすべてがうまくつながったわけではありません。いまでも鮮明に脳裏に顕微鏡下の像が残っている症例があります。進行した乳がんを切除して同時に腹直筋皮弁で再建しましたが、血管吻合後に血流の低下があり7度も血管を縫い直しました。しかも吻合後に信じられない速さで血栓形成を認め、最後は血液凝固予防薬を使っても改善しませんでした。毛細血管に近いレベルのほとんどの血管がダメージを受け、まったく血流が流れなくなる現象(No Reflow Phenomenon)が起きます。
今日も小さな「壁を越えた」と実感し病院を後にしました。しかし、人智を越える出来事が起きることがあります。「越えられない壁」があるかも知れませんが、挑戦し続けることが自分が生きている証です。
2011年02月12日
◆しこり(97)
の中でお尻にできる赤く腫れて痛い、時に破裂してうみ(膿)が出てくる毛巣洞(もうそうどう)については以前にも紹介しました(こちら)。
もう一度説明しますが、毛巣洞とは、読んで字のごとく、脱落した体毛が何らかの拍子で皮下に入り込み、毛玉となって巣くい、その周囲で化膿を起こして腫れてくるのです。なぜ毛が皮下に入り込んでいくのか、その詳しいメカニズムは、よく分かっていません。
手術したあと体毛が巣くっているトンネル=洞を開放して中を見ますが、多少の差はあってもほとんどの例で毛を確認することができます。身体から脱落した毛は自分の毛であっても、もはや自分の身体にとって異物以外の何ものでもありません。異物が身体の中にある限り何らかの反応(異物反応)がおこり、炎症=化膿が起きてきます。
男性のお尻に中央から膿みが出てくるしこりと、その肛門側に小さな穴=瘻孔(矢印部分)を認めます(食事中の方はごめんなさい)。

切り取ったトンネルを開いてみるとまさに毛玉のような毛のかたまりが出てきました。

このような状態を見ていただくと再発予防に脱毛が必要なことをご理解いただけると思います。
もう一度説明しますが、毛巣洞とは、読んで字のごとく、脱落した体毛が何らかの拍子で皮下に入り込み、毛玉となって巣くい、その周囲で化膿を起こして腫れてくるのです。なぜ毛が皮下に入り込んでいくのか、その詳しいメカニズムは、よく分かっていません。
手術したあと体毛が巣くっているトンネル=洞を開放して中を見ますが、多少の差はあってもほとんどの例で毛を確認することができます。身体から脱落した毛は自分の毛であっても、もはや自分の身体にとって異物以外の何ものでもありません。異物が身体の中にある限り何らかの反応(異物反応)がおこり、炎症=化膿が起きてきます。
男性のお尻に中央から膿みが出てくるしこりと、その肛門側に小さな穴=瘻孔(矢印部分)を認めます(食事中の方はごめんなさい)。


切り取ったトンネルを開いてみるとまさに毛玉のような毛のかたまりが出てきました。


このような状態を見ていただくと再発予防に脱毛が必要なことをご理解いただけると思います。

2011年02月10日
◆パリ・オペラ座
とは、ご存じの様にフランス、パリにある歌劇場で、オペラ・バレエ団体であるパリ国立オペラの公演が行われます。
以前に同劇場でクラシックバレエを観劇しました。
100年以上も前に建てられた劇場で重厚な内装と何より豪華な天井壁画とシャンデリアに圧倒されました。

その天井画は1964年に画家シャガールによって描かれ、柱や壁面の金色の彫像にとてもマッチしています。


目の保養になります。
以前に同劇場でクラシックバレエを観劇しました。
100年以上も前に建てられた劇場で重厚な内装と何より豪華な天井壁画とシャンデリアに圧倒されました。

その天井画は1964年に画家シャガールによって描かれ、柱や壁面の金色の彫像にとてもマッチしています。


目の保養になります。
2011年02月09日
◆乳房再建とは
、乳がんなどの手術のために失った乳房を元の形に近い状態に再建する手術のことです。形成再建外科医として個人的に最も力を入れている分野であり、ライフワークと言っても良い手術です。
形成外科医になって20年余にわたり乳房再建に取り組んできましたが、実際に乳がんを治療する乳腺外科医の方はもちろん、一般の方に、そのことが少しずつ浸透してきているのを感じます。
そのことに関連して本日の日本経済新聞に以下の記事が載っていました。
乳房再建を受けた方の割合が前回調査の3倍に増えたとありますが、それでも11%余りというのはまだまだ少ないと私は思います。というのは県立病院勤務中は乳がんの診断を受け全切除が必要な方の半数が乳房再建を受けたいと思い、実際その半数の方が切除と同時に再建手術を受けていたからです。
ご興味のある方は、私が2005年に琉球新報のコラム「うちなー健康歳時記」に書いた乳房再建に関する記事もこちらからご覧下さい。
形成外科医になって20年余にわたり乳房再建に取り組んできましたが、実際に乳がんを治療する乳腺外科医の方はもちろん、一般の方に、そのことが少しずつ浸透してきているのを感じます。
そのことに関連して本日の日本経済新聞に以下の記事が載っていました。
2009年に全国の医療機関で行われた乳がん治療のうち、乳房を残す「乳房温存手術」の割合が6年前の前回調査を6.0ポイント上回る59.2%に達したことが患者団体の調査でわかった。乳房を切除した場合に元の形に戻す「再建手術」の実施率も前回の3倍に上昇しており、患者団体は「医師に乳房を残したいという女性への理解が広がっている」と話している。
調査は乳がんの患者団体「イデアフォー」(東京)が実施。このうち乳房を残す「乳房温存手術」を受けた人の割合は59.2%で、実施率は前回03年の調査から6.0ポイント上昇した。1993年調査は23%、97年は36%で、回を追うごとに実施率が高まっている。温存手術が増えたため、がん組織とともに乳房を摘出する切除手術の実施率は36.5%と6.1ポイント減。
切除手術を受けた人のうち、手術と同時か一定期間後に患者の脂肪やシリコンなどで元の形に戻す再建手術を実施した割合は11.3%と前回(3.4%)の約3倍に高まった。
外見が変わることの精神的ダメージなどから、乳房の温存を望む患者は多い。イデアフォー世話人の中沢幾子さんは「かつてはしこりの大きさが一定以上だと切除手術を実施するケースが多かったが、患者に配慮しできるだけ温存しようという医師が増えた」と話す。
乳房再建を受けた方の割合が前回調査の3倍に増えたとありますが、それでも11%余りというのはまだまだ少ないと私は思います。というのは県立病院勤務中は乳がんの診断を受け全切除が必要な方の半数が乳房再建を受けたいと思い、実際その半数の方が切除と同時に再建手術を受けていたからです。
ご興味のある方は、私が2005年に琉球新報のコラム「うちなー健康歳時記」に書いた乳房再建に関する記事もこちらからご覧下さい。
2011年02月07日
◆Burj Khalifa
とは中東ドバイにある世界一高いビル(828m)の名前です(以前のブログもご覧下さい)。
旧約聖書に出てくる「バベルの塔」を思わせます。ところで「バベルの塔」は、天に届く塔、つまり実現不可能なことの代名詞に使われるようですが、「Burj Khalifa」は現実です。
人間の叡智と強さの象徴ですね。
雲ひとつない真っ青な空に伸びるBurj Khalifaです。


旧約聖書に出てくる「バベルの塔」を思わせます。ところで「バベルの塔」は、天に届く塔、つまり実現不可能なことの代名詞に使われるようですが、「Burj Khalifa」は現実です。
人間の叡智と強さの象徴ですね。
ちなみに最も有名な「バベルの塔」はピーテル・ブリューゲル作の、この絵です。


2011年02月05日
◆しこり(96)
の中でケロイドについては何度も触れてきました。
皮膚への何らかの炎症・損傷をきっかけ生じて、元々のダメージ・キズの範囲をはるかに越えて徐々に、徐々に拡大・増大していきます。もちろん悪性の腫瘍ではありませんが、患者さんはもちろん、キズあと治療にスペシャリストである形成外科医にとっても厄介な存在です。
なかでも最も患者さんが多いもののひとつが耳ピアス後のケロイドです。
形成外科領域で最も権威のある雑誌でも「ケロイドの病因」については度々取り上げられますが、未だに原因は不明です。
その中でのケロイドの病因として以下の4つの仮説が呈示されていました(日本語訳はあくまで私個人の理解に基づいています。学会が認める表現ではありません)。
詳細については述べませんが、ひとつの要因だけでないのは間違いないと思います。
皮膚への何らかの炎症・損傷をきっかけ生じて、元々のダメージ・キズの範囲をはるかに越えて徐々に、徐々に拡大・増大していきます。もちろん悪性の腫瘍ではありませんが、患者さんはもちろん、キズあと治療にスペシャリストである形成外科医にとっても厄介な存在です。
なかでも最も患者さんが多いもののひとつが耳ピアス後のケロイドです。
元々小さな穴を開けただけなのにこれほど大きくなります。

切り取って縫合した直後の状態と切り取ったケロイドです。



切り取って縫合した直後の状態と切り取ったケロイドです。


形成外科領域で最も権威のある雑誌でも「ケロイドの病因」については度々取り上げられますが、未だに原因は不明です。
数年前の雑誌でも総説として掲載されていました。


その中でのケロイドの病因として以下の4つの仮説が呈示されていました(日本語訳はあくまで私個人の理解に基づいています。学会が認める表現ではありません)。
Collagen Turnover Hypothesis(膠原線維の過剰増殖説)
Tension Hypothesis(創治癒過程での機械的緊張異常説)
Genetic Immune Dysfunction(遺伝的な免疫機能異常説
Sebum Reaction Hypothesis(脂腺などの皮膚付属器への異常反応説)
詳細については述べませんが、ひとつの要因だけでないのは間違いないと思います。
2011年02月04日
◆しこり(95)
のことばかり書いている張本人に、できたしこりのその後です。
2月1日に気づいた口の中(左頬粘膜)の紫色のしこりは、翌日には中味(血液か)が抜けて薄い粘膜のみになっていました。
とりあえず、報告まで。
2月1日に気づいた口の中(左頬粘膜)の紫色のしこりは、翌日には中味(血液か)が抜けて薄い粘膜のみになっていました。
そして今日は赤く浅いキズのように見えます。

まったく痛みや違和感はなく、最初のしこりは予想通り血腫(血豆)だったのでしょう。

まったく痛みや違和感はなく、最初のしこりは予想通り血腫(血豆)だったのでしょう。
とりあえず、報告まで。
2011年02月03日
◆「曲がった性格
を短時間では治せないように、曲がった爪を矯正するのにも時間がかかります。」
巻き爪の治療を始めるときに、通院が長期間に及ぶことを説明するときの常套文句としてよく使います。
ただ、話すときに注意しないと誤解を招きかねません。先日も「曲がった性格」の部分を強調したつもりはないのに、「私は性格も曲がっているから、爪も巻いているんですかね」と返答してきました。「そんなことはありませんよ」とあわてて取り繕いましたが、無言で笑っていました。
当院独自のKC法で巻き爪治療を行っている方はすでに200名を超えました。これだけ多くの方を見ていると新知見がいろいろあります。
次の写真はKC法での治療を自己中断し、1年後に悪化して再来院した方です。
2008年5月

2008年11月、その後、通院を自己中断

2009年9月、再発悪化して来院、爪白癬、足白癬の合併と診断、爪白癬の治療は本来内服薬を使いますが年齢的に服用が困難なため外用薬のみで治療開始

2010年9月、状態良好

あとはKC法を中止するタイミングですが、ご本人は巻き爪の痛みを二度と味わいたくないから、いつまでも通院しますと希望されています。
巻き爪の治療を始めるときに、通院が長期間に及ぶことを説明するときの常套文句としてよく使います。
ただ、話すときに注意しないと誤解を招きかねません。先日も「曲がった性格」の部分を強調したつもりはないのに、「私は性格も曲がっているから、爪も巻いているんですかね」と返答してきました。「そんなことはありませんよ」とあわてて取り繕いましたが、無言で笑っていました。
当院独自のKC法で巻き爪治療を行っている方はすでに200名を超えました。これだけ多くの方を見ていると新知見がいろいろあります。
次の写真はKC法での治療を自己中断し、1年後に悪化して再来院した方です。
2008年5月

2008年11月、その後、通院を自己中断

2009年9月、再発悪化して来院、爪白癬、足白癬の合併と診断、爪白癬の治療は本来内服薬を使いますが年齢的に服用が困難なため外用薬のみで治療開始

2010年9月、状態良好

あとはKC法を中止するタイミングですが、ご本人は巻き爪の痛みを二度と味わいたくないから、いつまでも通院しますと希望されています。
2011年02月01日
◆しこり(94)
のことばかり書いている張本人にしこりができました。
今日、夕食中に違和感を覚え、舌で左頬粘膜に柔らかいものを触れました。見ると境界が明瞭で鮮やかな紫色で大豆大のしこりを見つけました。
この1〜2日の間にできたものと思われます。耳下腺管の開口部とも関係なく、場所的に食事中に奥歯で粘膜をはさみ血腫(血のかたまり)ができたのではと推測します。あと、粘液嚢腫が元々あってその中に出血した可能性も否定できません。
ちなみに痛くも痒くもなく、不思議なくらい症状に乏しいのです。
どのように変化していくのか、また報告します。

今日、夕食中に違和感を覚え、舌で左頬粘膜に柔らかいものを触れました。見ると境界が明瞭で鮮やかな紫色で大豆大のしこりを見つけました。
これです。

金歯が目につきますが無視して下さい。ちなみに現在は虫歯はありません(笑)。

金歯が目につきますが無視して下さい。ちなみに現在は虫歯はありません(笑)。
この1〜2日の間にできたものと思われます。耳下腺管の開口部とも関係なく、場所的に食事中に奥歯で粘膜をはさみ血腫(血のかたまり)ができたのではと推測します。あと、粘液嚢腫が元々あってその中に出血した可能性も否定できません。
ちなみに痛くも痒くもなく、不思議なくらい症状に乏しいのです。
どのように変化していくのか、また報告します。







