医療法人こころ満足会 形成外科KC

2010年11月29日

◆ドバイ

から2日ぶりに更新します。28日から当地に居ます

 本日、以前にも紹介しましたDr. Bokhariに再会し具体的なビジネスの話をしました。今回はドバイ在住のコンサルタント福田氏も同伴して訪ねました。福田氏には、アラブ首長国連邦ないしドバイの医師免許取得のための手続きをお願いしています。

 
Dr. Bokhariのクリニックにて左端が福田氏

 ちなみに福田氏はドバイ日系総合コンサルタント会社のCEOです。


 面会で訪れた際に、たまたまクリニックのプロモーションビデオを作成中で、いきなり英語と日本語の自己紹介の撮影がありました。

 今回の訪問で、来月にでもドバイで診療できることが判明しました。実際にすぐに行動に移すかどうかは別にして・・・

 世界は広い、求めればチャンスの機会はいくらでも巡ってきます。そう思うだけでワクワクしますよね。
 
   

Posted by Dr.Ken at 21:45Comments(0)ドバイ

2010年11月26日

◆Jupiter

ご存じ平原綾香さんの歌で、my favorite songでもあります。
(画像はこちらYouTubeからご覧下さい)

 以下の歌詞もとても好きです。長いですが引用します。
Every day I listen to my heart
ひとりじゃない
深い胸の奥でつながってる
果てしない時を越えて輝く星が
出会えた奇跡教えてくれる
Every day I listen to my heart
ひとりじゃない
この宇宙の御胸に抱かれて

私のこの両手で何が出来るの
痛みに触れさせてそっと目を閉じて
夢を失うよりも悲しいことは
自分を信じてあげられないこと
愛を学ぶために孤独があるなら
意味のないことなど起こりはしない

心の静寂に耳を澄まして
私を呼んだならどこへでも行くわ
あなたのその涙 私のものに

今は自分を抱きしめて
命のぬくもりを感じて
私たちは誰もひとりじゃない
ありのままでずっと愛されている
望むように生きて輝く未来を
いつまでも歌うわ あなたのために


 今日、開院以来勤めていた職員の送別会がありました。
 退職願いを受け取ったときは、片腕を失うような思いでした。
 
 いろんな思いのなかで仕事し、いろんな思いで離れていく。
 別れは辛いものですが、今は別の見方ができるようになりました。

 それは、Jupiterの歌詞で好きな一節「果てしない時を越えて輝く星が、出会えた奇跡教えてくれる」にも歌われています。そうです、宇宙の中でみればたとえ1日でも同じ屋根「KC」の下で、出会い、一緒に働いたことは「奇跡」なのです。長短を問わず出会いの「奇跡」には、すべてに意味があり、そのことに感謝すべきと思えるようになりました。

 Aさん長い間ご苦労様でした。ありがとうございました。  

Posted by Dr.Ken at 23:58Comments(4)Kenのつぶやき

2010年11月25日

◆理想の環境

、外科医にとってそれはどんな環境か。

 そのひとつの見本を12年前に経験しました。米国カリフォルニアで研修中に日誌を書いていたことは以前のブログでも紹介しました。

 その中で、最終日から2日前の日誌に「理想の環境」について書いていました。以下、ご紹介します。

10/27/98
ー中略ー
途中farewell partyということで、3つのケーキが用意されていた。本当にat homeな人たちばかりだ。
5pmにclinic終了。ToniとTerryに別れを告げ、外に出るとすでに暗くなり始めており、夕日に映える椰子並木のシルエットが美しかった。機会を見つけて、また訪れてみたい。
仕事に打ち込み、その後はこの素晴らしい環境の中で自分の時間を過ごす、これ以上の幸せがどこにあろう。


サンタモニカにあるDr. Kawamotoのクリニックが入ったビル


クリニック内の手術室ですが、何と窓から椰子並木が見えます。


  

Posted by Dr.Ken at 23:25Comments(0)Kenのつぶやき

2010年11月24日

◆しこり(82)

になる一歩手前の病気で要注意なのは、黒い皮膚のできものです。 

 
足にできた病変で一見「黒いあざ」の様です。

 
 しかし、パッと見てハッとしました。


生まれつきのアザではなく(後天性)
形がいびつ(非対称的)で
辺縁が滑らかでなく
色のムラがあり(濃淡不整)
比較的大きい(直径7ミリ以上)


 以上の見ため(臨床所見)から悪性黒色腫を強く疑いました。

 早めに切除して病理検査を行う必要があります。  続きを読む

Posted by Dr.Ken at 23:55Comments(0)しこり

2010年11月23日

◆那覇市役所新築現場定点観察10

を、ほぼ1ヶ月毎に更新しています。

 昨日、工事現場を通りかかった際に、監視員の方に立ち入りをお願いしたところ、以外にもすんなり許可が出ました。

 と言っても敷地内にほんの少し入れただけなのですが、間近で迫力ある写真を撮影することができました。

 7月8日の起工式以来すでの4ヶ月が経過していますが、未だ旧市役所の地下部分の取り壊しが続いています。それでも地表からかなり深い部分まで掘られているのがよく分かります。




 地下2階、地上12階の建物ですので地下部分の工事に時間がかかるのは当然かも知れません。

 先日、知人のブログに6日で15階建てのホテルを完成させた中国からのニュースが紹介されていました。その様子は6日間の作業を数分の動画にしたYouTubeでもご覧になれます。素晴らしい技術だとは思いましたが、何十年も使う(?)建造物はもう少しじっくり作っても良いのでは、と思うのは私だけでしょうか。  

2010年11月22日

◆90000km

突破!

 我が家の愛車はトヨタのブレヴィスです。購入後8年6ヶ月経過し、本日、積算走行距離が90000kmを突破しました。妻が携帯電話で撮影してくれたキリ番の写真を見て、思わず「すごい」と声をあげました。

 
これが証拠写真です。


 ブレヴィスは、現在販売されておらず、街中でもあまり見かけません。私も、形、色はもちろん乗り心地も気に入っていますが、毎日のように乗っている妻は我が子の様に大切にかわいがっています。

 
その結果、今でも外観は新車のようです。
  

Posted by Dr.Ken at 23:59Comments(2)Kenのつぶやき

2010年11月21日

◆しこり(81)

のなかで粉瘤の治療については以前にも紹介しました(その)。

 くりぬき法は症例を選べば、キズ跡が余り目立たず、私自身も好んで用いています。特に顔面は、形成外科医の本能としてキズを1ミリでも小さく治したいと思っています。

 先日、4ヶ月前に左頬の粉瘤を治療した方が来院されました。その時は別件で来院されたのですが、手術した左頬にキズ跡はなく、粉瘤摘出前の写真を見てもなお、その場所にキズ跡を見つけることはできませんでした。

手術前


手術後4ヶ月


 「くりぬき法、恐るべし。」
  

Posted by Dr.Ken at 22:54Comments(0)しこり

2010年11月20日

◆ブログ開設1周年!

だったようですね。

 実は11月6日が、その日だったようですが、うかつにも忘れていました。ガ-ン

 情報発信を目的にブログを始めてあっという間の1年でした。去った11月5日までの1年365日で272編を載せました。ブログアップ率74.5%です。我ながらよく続いたと思っています。内容的には、一般の方や医療関係者を問わず、ご理解いただけるように自分の経験と教科書的事項を簡潔に表現したつもりです。その甲斐もあって、多い日には来訪者が350名、プレビューが600編を超える時もあります。びっくり!

 中でも、しこりシリーズは80編になりましたが、ブログを見て来院される方も増えています。しこりについての知識を前もって理解されているので診察後の説明もスムースです。しこり以外でも、同様です。あらためてインターネットでの情報収集の拡がりを感じます。携帯の電波

 ブログネタはまだまだ尽きません。
 私自身も楽しみながら肩ひじ張らずに地道にアップしていきます。パンチ!

 今後ともよろしくお願いします。ニコニコ  

Posted by Dr.Ken at 23:37Comments(4)Kenのつぶやき

2010年11月19日

◆ホクロ(10)

の治療は、当院でも数多く行っています。

 最近、1年前に顔のホクロを切除した方がお二人来院されました。お二人とも目の回りの比較的大きなホクロを治療して、その1年5ヶ月余りあとに、各々別のホクロの手術を希望して来院されたのです。何のつながりもないお二人ですが、当院の患者番号が7番違い、1年前の来院日が2日違い、なんと今回の来院も2日違いでした。

 こんな偶然ってあるのでしょうか。

Aさん、上まぶたの大きなホクロ2個を切り取る前です。

1年5ヶ月後、ご本人もびっくりするほどきれいに治っています。



Bさん、下まぶたの大きなホクロ1個を切り取る前です。

1年5ヶ月後、今回は前回の大きなホクロのとなりに残っていた小さなホクロの除去希望でした。


 ホクロをとりたくなる周期が1年5ヶ月なのでしょうか(笑)。

 前回の結果に満足されて再来院したのは、お二人の笑顔から間違いないと思いました。  

Posted by Dr.Ken at 20:57Comments(2)ほくろ

2010年11月18日

◆いないいないばあ

をしているわけではありません。


 80ン歳のAさんの術前写真を撮ろうとシャッターを押す直前に顔を隠したのです。とても恥ずかしがり屋のAさん「なぜブスの私の写真を撮るの?」と聞きます。「ちゅらかーぎーをもっと美人にするために撮らせて下さい」となだめて撮り直しました。


 形成外科・美容外科では、写真撮影はとても大切です。術前はもちろん手術中や術後の経過中の写真は、診療記録(カルテ)の一部です。たとえば術前の状態をどんなに細かく言葉で表現しても1枚の写真にはかないません。もちろん文字の記録が不要だとは言いません。むしろ言葉で問題点を簡潔かつ適切に記録することはさらに重要です。そうすることで患者さんの問題点をキチッと把握して具体的に治療(手術)に繋げることができます。

 写真は、外表面の姿をありのままに忠実に記録として残せます。そのため、たとえば顔のシミをレーザーで治療した後に、思わぬ色素沈着を来した場合、治療前の写真を慎重に見直すと原因がわかることがあります。つまり、薄い隠れジミ(肝斑)がバックグラウンドにあったために予想外の反応を来したことが判明したのです。

 このように、どういう治療、手術、処置であれ施行前にはもれなく写真撮影をしています。ちなみに当院での1日の撮影枚数は100から150枚です。開院以来すでに8万枚以上の写真を保存しています。  

Posted by Dr.Ken at 23:39Comments(0)院内のできごと

2010年11月17日

◆誤解

をまねきかねない表示でした。

 今朝もいつものように「Breast set」と書いたプラスチックのツールボックスを持って手術前のデザインに臨みました。言わば術前デザインの七つ道具です。そのボックスには水性、油性のマジック、物差し、巻き尺、乳房インプラントのサイズ毎に作ったプラスチックの円板などが入っています。

 実際の手術はタミータック(腹壁形成術)でしたが、そのツールボックスを見た患者さんが一言、「I wonna have the tummy tuck.」。そうです、自分はタミータックを受けに来たのになぜ「Breast set」と書いたボックスを持ってきたのか、不思議に思ったのです。実はその方が最初に受診したとき、タミータックと乳房縮小も希望していたので、私の方が手術を勘違いしていないか、なおさら気になったのかもしれません。

 ただ、普通は手術前には皆さん緊張して、回りが見えないような方が多い中、落ち着いて周囲を細かくチェックできる方は稀です。その方は、術後の仕上がりに胸を高まらせながらも表情の中に落ち着いた様子がよく分かりました。むしろ、ご主人が緊張の面持ちでした。

 手術前のデザイン、血圧・体温・体重チェックの後、手術室に案内する前に、ご主人と一緒の時間を確保します。米国人には対しては、特に大切な配慮だと思っていますが、”Good luck”のキスのあとは、皆さん覚悟を決め落ち着いた表情で横になります。

 ともあれ、無用の誤解を避けるために「Breast set」を早速ツールボックスに書き変えました。   

Posted by Dr.Ken at 00:22Comments(0)院内のできごと

2010年11月15日

◆マイクロの世界

は別世界です。

 マイクロサージャリーまたは微小血管外科と呼ぶ技術は高解像度の手術用顕微鏡を使って血管、神経、あるいはリンパ管を繋ぐ手技ですが、顕微鏡下のマイクロの世界は、肉眼の世界とは全く別の視野が拡がります。

 本日も県立医療センターで、この手技を応用して乳房再建を行いました。下腹部の皮膚と脂肪を栄養する血管(動・静脈)を切り離して胸の血管につなぎ血流を再開させて組織を移植したわけです。

 使用した手術用顕微鏡は2004年に、私が旧県立那覇病院に勤務中に導入した物です。
写真が実物。

 当時、日本に数台しかなかった高性能の顕微鏡です。手術が楽しくなるほど使いやすく、術野が明るく、くっきり見え、1ミリ以下の血管でもストレスなく吻合できました。


実際に使っているところ。


 写真は小児の指の血管を繋いだときに撮った顕微鏡下の写真です。

画面に物差しを置いて撮影していますが一目盛り1ミリです。細い糸で繋いであるのは、指の動脈と神経です。何れも1ミリかあるいはそれ以下の太さであるころが分かります。ちなみに使った糸は11-0ナイロンで、太さは0.01ミリです。
 
  

Posted by Dr.Ken at 23:57Comments(0)形成外科エピソード

2010年11月14日

◆しこり(80)

と言えばしこりですが、次の写真は、お腹の中央が飛び出して大きな腫瘤(こぶ)のようになっています。

 診断は腹壁瘢痕ヘルニアです。


 腹壁(内臓が外に飛びでないようにお腹を包む壁)は、外側から順に皮膚、皮下脂肪、筋層・筋膜、腹膜の層構造です。腹壁瘢痕ヘルニアとは、お腹の手術後に、皮膚はしっかり治ったにも関わらず、何らかの理由で切開した筋層がうまく接着しないときに内臓が腹壁から突出してくる状態です。つまり、内臓がキチッとおさまるように腹壁を支えているのは筋層・筋膜なのです。

 治療は、開いた筋層・筋膜をもう一度縫い直すことになります。ただし、実際にはヘルニアになった原因と状態に応じて単に縫い直すだけではなくて、自家組織や人工の膜で補強しないといけないこともあります。  

Posted by Dr.Ken at 23:19Comments(0)しこり

2010年11月13日

◆しこり(79)

の中で記憶に残るエピソードのひとつは、1歳になって歩き始めたばかりの息子の鼠径部にしこり(というより膨らみ)を見つけたことです。曲がりなりにも外科医になって5年を経過していましたので、すぐに鼠径(そけい)ヘルニアと診断できました(実際の鼠径ヘルニアの写真はこちらをご覧下さい)。

 一般外科医のころはこども、大人問わず鼠径ヘルニアの手術は数多く経験しました。しかし、息子のヘルニアを見つけた当時は大学で形成外科の研修中のため、自分で手術するというわけにもいかず松山赤十字病院の小児外科の先生にお願いしました。術前検査含め1週間の入院でしたが、切開創も真皮の連続縫合という特殊な方法で丁寧に縫われていたのを覚えています。

 小学生になったころキズを見ましたが、ほとんど見分けがつきませんでした。成人した今は確認することもできませんが、おそらく本人はキズがあることすら知らないかもしれません。

 小児の鼠径ヘルニアの発生率は1〜5%と決して稀ではありません。見つけたら早めに手術した方が良いと思います。詳しい情報は小児外科学会のHPをご覧下さい。  

Posted by Dr.Ken at 22:41Comments(0)しこり

2010年11月12日

◆外科医vs燃え尽き

と題する学術論文が米国から出ていました。

 以下、引用です。

 長時間勤務する外科医が燃え尽き(burnout)状態やおよびうつ状態になり、患者の安全性に問題が生じるほか、依存症や自殺など医師個人での問題が起こるリスクも高いことが、新しい研究で示された。

 米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルチモア)およびメイヨー・クリニック(ミネソタ州ロチェスター)の研究グループによると、米国の外科医7,905人を対象とした2008年の調査データを分析した結果、週80時間以上の勤務を申告している外科医の50%が燃え尽き状態の基準を満たしており、約40%がうつ状態であることが判明。さらに、11%が最近3カ月以内に重大な医療ミスをしたことを認めており、20%が今選択できるなら再び外科医にはなりたくないと回答した。

 この知見は、長時間勤務と当直が外科医の苦悩をもたらすことを示すものであると、研究著者である米ジョンズ・ホプキンス大学医学部外科教授のCharles M. Balch博士は述べ、「仕事量と苦悩の間には強い相関があり、外科医の私生活および仕事にもそれが現れる」と指摘している。

 一方、週80時間以上の勤務や週3回以上の当直をしている医師を含めて、調査対象となった外科医の3人に2人が、勤務時間を制限することは却下している。ただし、給与制で働く外科医は、出来高給より勤務時間の制限を望む傾向があった。Balch氏は「勤務時間の減少によって、必ずしも医師の満足感や、医療の向上が得られるとのエビデンス(科学的根拠)があるわけではない」と指摘。

 「外科医が必ずしも自分の仕事量を監視されることを望んでいるとは考えられない」と述べ、勤務時間を規制するのではなく、燃え尽き状態になるリスクの高い外科医を早期に特定することに焦点を合わせるべきだとしている。

 この研究は、米国外科学会誌「Journal of the American College of Surgeons」11月号に掲載された。


 日本でも外科医を希望する医師の減少は深刻で、冗談で外科医を「絶滅危惧種」に指定すべきだと言う人もいるくらいです。がーん

 私は、外科医・形成外科医であることを天職と思い、日々メスを握っています。後輩にその良さを知ってもらうには、やはり一緒に手術し、行動して身体で示すしかないと考えています。

 
中部病院勤務医のころ、研修医に採皮の仕方を指導しているところです。

  

Posted by Dr.Ken at 18:13Comments(2)Kenのつぶやき

2010年11月11日

◆「Ask your body,

not me.」を直訳すると「私ではなく、ご自分の身体に尋ねて」ということです。一見突き放した言い方ですが、ある状況ではとても説得力のある言葉です。

 どのような状況で使うかというと、手術後に運動を開始する時期を問われたときです。例えば外国人の腹壁形成術(腹部のたるみを取って形を整える手術)を行った後は、ランニングは1ヶ月後に開始するように伝えますが、彼らは、それ以外にいつから上肢や下肢の筋肉トレーニングが開始できるか、など細かく聞いてきます。上肢、下肢のトレーニング自体は、術後1週間もすれば、直接創治癒に影響しないので行っても良いと私は考えています。それでもキズの痛みの感じ方は個人差が大きいので、実際に運動を開始するに当たっては、身体を動かしてみて、痛みの増強や不快感がなければ、運動を開始して良いとの意味で前述のフレーズを使うわけです。

 細かい指示を出すより説得力があり、笑顔で了解してくれます。

 別の例では、足の陥入爪の手術後に良く聞かれる質問に「いつから部活動ができるか」ということがあります。抜糸するまでは運動を自粛してもらいますが、その後は部活動の種類や程度にもよりますので一概にいつから開始して良いとは言えません。そこで前述の言葉が有用なわけです。

 別の言い方として「やって良いことと良くないことは、ご自分の身体が答えてくれます。」も重宝しています。OK  

Posted by Dr.Ken at 23:04Comments(0)院内のできごと

2010年11月10日

◆あらぐすくすば

正確には「あらぐすくすば じーぶ」という沖縄そば専門店に行ってきました。

 私のブログで飲食店を紹介したことは、これまでなかったように記憶します。今回は、期待通りのおいしさだったことと、同じ名字「新城=あらしろ=あらぐすく」のよしみで紹介します。

 沖縄そば通の某医師が「あらぐすくすば じーぶ」を紹介していたこと、たまたまネット上で見つけた沖縄そば批評家の方も同店に高評価を与えていたことから、食べに行ったわけです。

 同そば店は、首里儀保駅から歩いてすぐのところにあり、とても狭くカウンターのみ7−8席でした。午前11時から午後3時まで営業し、メニューはそば大と小、じゅーしー、いなり、ぜんざいのみです。

うちわに書かれたメニューです。


 そば大を注文しましたが、空腹のため写真を撮るのを忘れ、あっというまに平らげました(笑)。独特の平硬麺で歯ごたえがあり、スープはコクのあるカツオだしでとても美味しくいただきました。スープを飲み干しても、腹7分と言った感じでしたので氷ぜんざいをお願いしました。

 これも美味しかったです。


  

Posted by Dr.Ken at 12:00Comments(2)Kenのつぶやき

2010年11月09日

◆しこり(78)

になってもならなくても、見た目が異なっても実は同じ疾患である例を紹介します。

 昨日のブログで紹介した基底細胞がんは、見た目が多彩なこともひとつの特徴です。ホクロのような黒いしこりを作るもの、扁平でやや盛り上がったもの、辺縁が堤防の様に拡がっていくもの、ほとんど潰瘍で周囲に虫食い様に広がっていくもの、扁平でキズ跡の様に見えるものなど様々です。

 次の写真はすべて基底細胞がんです。






 また、基底細胞がんは、皮膚がんの中で最も頻度が高いのですが、悪性度が低く、転移することは非常に稀(0.01%)です。とは言っても中には「斑状強皮症型」といって、見た目がやや光沢のある薄い紅色や白色で瘢痕に似た状態のものは、周囲への浸潤傾向が強く、要注意です。

 人間も一見おとなしそうにみえても、実は気性が激しいヒトがいるように、同じ疾患でも「質:たち」に大きな違いがあります。  

Posted by Dr.Ken at 22:01Comments(0)しこり

2010年11月08日

◆しこり(77)

を診断するうえで視診(肉眼での評価)はとても大切です。

 しこりができた経過や部位、大きさ、形、色、硬さなどからかなりの精度で診断することができます。ただ、中には「似て非なるもの」、つまり見た目はそっくりでも全く別物である場合があることを紹介しました(以前のブログをご覧下さい)。

 一方、逆に見た目は全く違っていても、実は同じ疾患であることもあります。そのひとつが皮膚がんの中で最も頻度が高い基底細胞がんです。

 
次の写真はいずれも顔にできた基底細胞がんですが、色がまったく違います。




 基底細胞がんは、日本人ではほとんどの場合、全体的あるいは部分的に黒色調を呈しますが、頻度は少ないものの中には黒い部分が全くないこともあります。実は、白色人種では、同じ皮膚がんにも関わらず、黒色ではなく正常な皮膚色に近いことが多いのです。

 また、別の皮膚がんで悪性黒色腫と呼ばれる疾患でも「黒色」と言う名にもかかわらず稀ながら病変部が黒くない場合もあります。

 このように見た目が違っても「同じ穴の狢(むじな)」もあれば、「似て非なるもの」もあるので、先入観にとらわれず幅広い視野と柔軟な感覚・意識で診療にあたる必要があります。  

Posted by Dr.Ken at 14:57Comments(0)しこり

2010年11月06日

◆琉球乳腺診断フォーラム

という集会に座長として参加しました。

 本来は乳がん診療を専門とする乳腺外科医を中心とした勉強会のようです。

 今回は、形成外科医の酒井成身先生をお呼びして「乳がん術後の乳房再建」と題して講演を行うために私に声がかかったわけです。会場には乳腺外科医、形成外科医を中心に50名前後が集まり盛会でした。

 酒井先生は本邦で最も多くの乳房再建数を誇るスペシャリストです。私が形成外科医を目指した頃から第一線で活躍されていましたので、学会でも彼の症例提示にはいつも感心しながら見ていました。丁寧にこだわりを持って手術に当たっている先生の意気込みが、スライドを見るだけでも伝わってきました。

 今回の講演で印象に残った言葉は、

 「乳房再建はアート」
 「術前のデザインがうまくいけば手術は半分終了」

 という言葉です。

 形成外科医として私自身がいつも感じ、心がけていることを先生が言葉にしてくれました。

 自分と比較することも失礼なほど立派な先生ですが、講演内容のほとんどに共通の「感性」を覚える、心地よいひとときでした。

 酒井先生ありがとうございました。  

Posted by Dr.Ken at 23:36Comments(0)Kenのつぶやき

2010年11月05日

◆カーブチー

とは何のことでしょうか。

 沖縄固有のミカンの一種です。

 先日、患者さんから段ボール1箱一杯の新鮮なカーブチーを頂きました。

 
 あるサーチエンジンに、カーブチーの的確な説明文がありました。

沖縄在来の固有柑橘の一つ。大きさは温州みかんほどで皮が厚く、種が多い。汁は少ないが、酸味が少なく素朴な味わいが特徴。「カーブチー」とは、「皮がぶ厚い」という意味。面の皮が厚い人のことを「カーブチージラー」と比喩することもある。また、秋の運動会の時期に穫れるので「運動会みかん」とも呼ばれている。

 私の実家の庭先にも大きなカーブチーの木がありました。子供の頃は、木に登っていやと言うほど食べていました。いつの間にか、その木も枯れてなくなり、10年以上もカーブチーを食べたことがありませんでした。

 早速、頂いたミカンの皮を剥くと独特の柔らかい香りが、脳の記憶中枢を刺激します。厚い果皮を丸ごと頬張ると、その甘く「素朴な味わい」に庭先の木に登って食べた頃が鮮明に蘇りました。種が多く食べ応えありとは言えませんが、何個でも胃に入っていきます。
 Fさん、ありがとうございました。

 ちなみにネットで調べてみると、本部町伊豆味の生産組合が毎年10月第2土曜日を「カーブチーの日」に設定しています(こちらの記事をご覧下さい)。  

Posted by Dr.Ken at 23:08Comments(0)院内のできごと

2010年11月04日

◆Shall we dance? (3)

のハリウッド版で主役を務めたリチャード・ギアのポスターが「レオン・エリダンススクール」の壁に掛かっています。

 同スクールについては以前のブログ(その1その2)でも紹介しましたので、ご覧下さい。

 自分もエレガントに踊れるように、楽しそうに踊るリチャード・ギアの姿をイメージしながら練習に励んでします。と言っても、今はせいぜい週に1回しか通えないのでの、先週覚えたことを半分も身体が覚えていないため、進歩は歯がゆいほどゆっくりです。それでも、思いっきり汗をかきながら、優雅なダンスミュージックに乗って踊るのは、実に気持ちがよいものです。

 体力の維持はもちろん、仕事上の悩みやストレスを解消する上でとても良い手段だと考えています。

 今日もレオン先生のレッスンを受けました。姿勢については特に厳しく指導されます。なんと言ってもエレガントなダンスは姿勢と独特の身のこなしがないと話になりません。上達のスピードは遅くても、いつか、夫婦で優雅に踊れるようになるよう、地道に通っていきます。

 教室入り口でレオン先生とのツーショットです。
  

Posted by Dr.Ken at 23:25Comments(0)Kenのつぶやき

2010年11月03日

◆しこり(76)

の中で、ガングリオンについては以前にも紹介しました。

 しこりとして触れても多くの場合は症状がないため、痛みや運動障害などを自覚するようになってから受診する方がほとんどです。

 次の写真は、左第1足趾にできたしこりです。

 症状はなくてもさすがにあまりに大きくなってきたため来院されました。よく見るともっとも膨れたところは皮膚が薄くなり青みがかっていて中に液状ないしジェリー状のものを容れているのが予想されます。


 超音波検査で評価すると次の写真の点線で示した範囲まで袋状のしこりが広がっていました。ガングリオンが組織の弱いところに徐々に徐々に拡大して、ここまで大きくなったものとかんがえられます。



 切開線(青い実線)を工夫して、ガングリオンを全摘出しました。



 やはりしこりは、良性のものであっても、早めに治療した方が良いと思います。  

Posted by Dr.Ken at 20:27Comments(0)しこり

2010年11月01日

◆しこり(75)

しこり(75)
と言っても、身体の表面ではなく私の大腸粘膜の表面のしこり、つまりポリープが本日の検診で見つかりました。

 これまで毎年検診を受けていましたが大腸内視鏡検査は受けたことがありませんでした。特に症状はありませんが、開業して健康維持は自分だけのためでないことを痛感していること、話の種に何でも経験したい気持ちもあって検査を受けることにしました。

 (以下のお話しは食事中の方はスキップして下さい(笑))
 前日夜に下剤を内服しましたが、食事の量をかなり減らしたこともあり排便はほとんどありませんでした。これで検査ができるのかと思っていましたが、全くの杞憂でした。今日、検査前に2リットルの液(下剤)を2時間かけて飲みました。飲み始めて1時間後から下痢が始まり、その後10数分おきに6〜7回蛇口から出る水の様に下痢が続きました。最後は、見事に淡黄色の水だけが出る状態になりました。これだと空っぽの腸管がよく観察できるはずだと思いました。腸管は口から肛門に至る“管”であることは理解していましたが、それが実感に変わりました。

 下剤内服を開始して4時間後にいよいよ検査開始です。左側臥位で背中を丸めた状態でファイバーが肛門から挿入されました。空気を入れながら腸管を膨らませでファイバーを進めていくのが感じられました。途中2,3回、張りによるのか、ファイバーの圧迫によるのか分かりませんが、こんな検査二度と受けないと思うような強い痛みがありました。しかし、思いの外、短時間で目的地、盲腸に達し、その後は、仰向けになり膝を曲げて組んだ姿勢で入念に粘膜の表面を観察します。丁度、目の前にモニターがあり内腔の様子を鮮明な画像で見ることができました。ファイバーを抜きながら観察していくと、身体の右側の大腸(上行結腸)に、医師いわく3ミリほどのポリープがありました。たちが悪そうには見えませんでしたが、一部をちぎって組織検査に出すことになりました。それ以外にも大きな異常はなく、看護師さんが「きれいですね」とつぶやいてくれて素直にうれしくなりました。

 結局、後半の観察中は大きな痛みもなく、担当医師と看護師の声かけに支えられながら検査を終えました。

 T中央病院付属の検診センターで受けましたが、受付から諸々の検査中、さらには会計に至るまで、統一し良く訓練された対応に感心しました。

 ありがとうございました。  

Posted by Dr.Ken at 23:58Comments(0)しこり