医療法人こころ満足会 形成外科KC

2010年07月31日

◆爪(1)

シリーズを始めます。

 形成外科KCでは、ネイル技能検定1級の資格を持ったネイリストと共にありとあらゆる爪のトラブルに対応しています。爪のトラブルは、ケガや何らかのできもの、陥入爪などによる爪周囲の化膿、巻き爪などの変形、種々の原因による爪の色の変化など、多岐にわたります。

 爪甲が分厚くなく、濁りなく、曲がりもほどよく、表面も滑らかな、正常な爪を維持することは、実は以外と大変なことです。体調を崩したり、爪周囲の皮膚をいためたり、水虫になったり、靴の不具合があったりすると、爪の変形、色調の変化が生じます。

 以前のブログで、「陥入爪と巻き爪の治療」について紹介しましたが、巻き爪の方を数多く診察すると爪白癬(爪水虫)の合併率の高さに驚いています。

 ご存じのように、水虫(白癬菌)は皮膚の角質を栄養源にしています。爪も角質が変化して生じた組織ですので、格好の水虫の住み処になります。

 爪水虫の診断は、厚く、濁ってもろくなった爪甲内に、白癬菌の成分を顕微鏡下に確認することで確定します。治療は、塗り薬は無効で、内服薬による治療が必要になります。

顕微鏡下に見える棒状のものが菌糸です。


 
爪甲の大部分が濁っている典型的な爪白癬です。
顕微鏡で菌を確認して抗真菌薬の内服を開始しました。


 
内服開始後2ヶ月、明らかに爪甲の濁りが改善しつつあるのが分かります。


 
内服開始後4ヶ月、爪甲の伸展と共にさらに改善しているのが分かります。


 
内服開始後6ヶ月、爪甲の濁りがほとんどなくなりました。



 
もう一つ、興味あることは爪白癬が改善すると共に、爪甲の変形(軽い巻き爪)も改善していることです(上:内服前、下:内服後)。

  

Posted by Dr.Ken at 23:18Comments(0)