医療法人こころ満足会 形成外科KC

2010年06月30日

◆3年前の今日

は、オープンクリニック(内覧会)の前日です。

 2007年6月1日に、仮オープンして診療を開始しました。同6月中は非常勤として県立医療センターでの手術をこなしながらの2足のわらじ状態でした。また、クリニックも電子カルテや新しい医療機器を導入したこともあり、慣らし運転する必要があったわけです。

 結果的に、同年7月1日内覧会、同月4日新聞での開院広告、同月5日グランドオープンとしました。

 内覧会は、勤務医時代の同僚医師を中心に招待しました。
 来られた方を個別に案内するのではなく、小グループに分けて職員がガイド役となって先導する院内ツアー形式で行いました。今思えば、良くもここまで、アイデアを出して準備したものだと思います。パンチ!

 開院前後は、多忙を極め、昼食を摂るのもままならなかったので、6ヶ月間に体重が5kgも落ちました。体調は、すこぶる良かったものの、会う人ごとに「随分やつれたけど、大丈夫?」と、よく声をかけられました。学生時代の体型に戻り、喜んだのも束の間、今は、ほぼ元に戻りました。ぐすん

 沖縄タイムス、琉球新報両紙への広告

 開院広告としては、斬新なデザインです。
 10年先を読む、クリニックマネジャーの妻ならではの発案です。  

Posted by Dr.Ken at 23:58Comments(0)Kenのつぶやき

2010年06月29日

◆県立医療センター(2)

で、県立病院としては、ある意味画期的な試みが始まっています。

 私が、公務員医師を辞めた3年前と明らかに違う「空気」のひとつは、県立病院事業の赤字解消に向けた業務改善、経費削減の取り組みです。毎週のように、具体的な目標が打ち出され、経営改善の取り組みの結果どう改善したかなどの情報が、次々と医局内に張り出されています。

 さらに、驚いたのは、先月、医療センター院内への広告の募集があったのです。
沖縄県病院事業局が「県立病院広告事業」として推進しているようです。つまり院内スペースを有効利用するために県内の民間病院やクリニック、薬局、介護施設から広告の募集を始めたわけです。病院施設内を活用した広告事業は民間病院を含めても初めてのようです。経営再建一環とは言え、画期的な試みだと思います。(琉球新報の記事もご覧下さい。)

 経営再建と言えば、日本航空の取り組みも連日のように報道されていますが、未だ再建の目途が立ったとはお世辞にも言えません。県立病院事業も、正に、今が正念場だと思います。公務員から一クリニックの院長となり、経営者として学んだことは、たくさんあります。内部にいたものが外部のものとなり県立病院を見たときに、経営上改善すべきこと、収益を上げるために試みるべきことが、多々見えてきました。機会があれば、自分なりに提言したいと考えています。

 因みに、当院も早速、医療センター院内への広告を申し込みました。
 嬉しいことに、広告が出たその週に、それを見て来院された方がいました。

 医療センター総合受付の壁に張り出された当院の広告。
  

Posted by Dr.Ken at 18:37Comments(0)Kenのつぶやき

2010年06月28日

◆県立医療センター

へは、ほぼ毎週通っています。

 クリニックが休診の月曜日には、平均して月に1−2回の手術応援に行き、木曜日は毎週、金曜日は隔週で朝のカンファレンスに参加するようにしています。

 今朝も、手術で医療センターへ行きましたが、正面玄関前のゴールデンシャワーの花が、たわわに咲いていたので思わずシャッターを切りました。その時、4年前の医療センターの開院時を思い出しました。葉もまばらな細い棒のようなゴールデンシャワーが今では見事な花を咲かせ、ほとんど幹だけだったガジュマルが豊かな緑に包まれています。

 「沖縄県立南部医療センター・こども医療センター」という長い名前で、こども病院としての役割を担った高度多機能病院としてオープンしました。ペーパーレス、フィルムレスの全面的な電子カルテの導入、不慣れな中での24時間救急の受け入れ開始、成人と小児部門が独立した変則的なシステムなど、不安な中での旅立ちでした。

 私は医療センター開院の1年3ヶ月後に独立しました。その後は、前述のように同院と関わりを持っています。4年が経過して、正面玄関に足を踏み入れる毎に、病院の空気が落ち着きつつあるように感じます。

 病院に入院あるいは通院している患者さんや家族の方も、落ち着いた「空気」の中に「信頼と安心」を感じているでしょう。併せて、しっかり根付いて病院を包む、木々や花々の自然も、その「空気」作りに一役買っているのだと思いながら病院を後にしました。

医療センター正面、2006年4月撮影


医療センター正面、2010年6月28日撮影

  

Posted by Dr.Ken at 23:50Comments(0)Kenのつぶやき

2010年06月27日

◆光老化(4)

の原因のひとつが長期の紫外線暴露であることは、前回のブログで触れました。

 もうひとつの原因がフリーラジカル(活性酸素もその一部です。詳しくはこちらをご覧下さい。)です。フリーラジカルは、肌の光老化だけではなく、発がんや成人病など多くの疾患の発病に関係しています。

 フリーラジカル自体は、紫外線によっても生み出されますが、排気ガス、タバコ、環境汚染、ストレスなど、身の回りの様々な因子で生じます。

 ところで、表皮の一番下にある基底層と呼ばれる部分に、色素を作る細胞、メラノサイトがります。このメラノサイトにより作成されるのがメラニン色素です。


(プロティア・ジャパン提供)

 シミは「皮膚の局所的なメラニン色素の増加」とも表現できます。紫外線とフリーラジカルが皮膚のメラニン色素を増加させているわけです。ただし、メラニン色素は単なる悪者ではありません。本来、身体にとって欠かせない存在で、重要な役割を持っています。メラニン色素は、シミの直接の原因物質ですが、同時に正常な反応として、更なる紫外線の悪影響を防ぐ役目を持っています。つまり、日焼けで色が黒くなるのは、メラニンがひとつひとつの細胞のDNAをまるで傘をさすように取り囲み、紫外線障害から守る、生体の防御反応というわけです。  

Posted by Dr.Ken at 22:53Comments(0)シミ・たるみ

2010年06月26日

◆光老化(3)

の表現形、つまり見た目の変化としては、主にシミ・しわ・たるみということになります。

 紫外線シャワーが降り注ぐ、ここ沖縄では特に「シミ」でお悩みの方が多いと思います。

 次の写真は、50歳代の女性です。紫外線によるダメージで結果的に驚くような「光老化」=シミが出てきます。


 光老化は、子供の頃からの紫外線による肌へのダメージが蓄積して、成人以後に見た目の変化として生じているのです。ですから、本当の意味で光老化を予防するなら、小児期から紫外線対策を行うべきです。

 白人は、紫外線ダメージを受けやすく、単なる光老化のみならず皮膚がんの発生率も高くなるため、オーストラリアなどの日照時間の長い地域では、国を挙げて紫外線対策に力を入れています。  

Posted by Dr.Ken at 22:25Comments(0)シミ・たるみ

2010年06月24日

◆光老化(2)

、つまり紫外線がいかに肌へ悪影響を及ぼすかについては、前回のブログ写真でお分かり頂けたかと思います。

 今後数回に分けて、「光老化」の因果関係について書いていきます。

 まず、何と言っても紫外線に関して触れなければなりません。
 太陽光は、赤外線、可視光線、紫外線からなり、さらに紫外線は波長によってUVA、UVB、UVCに分けられます(UV=ultraviolet)。

太陽光の構成


UVA (波長 315〜380 nm)
地表に到達する紫外線の99%がUVAである。曇りの日や窓越しにもUVAは降り注いでいる。皮膚の深い層(真皮層)にまで到達し、しわ・たるみの発生に関与している。
UVB (波長 280〜315 nm)
皮膚の浅い層(表皮層)に作用する。いわゆる日焼け(皮膚が赤くなる)の原因はUVBである。
UVC (波長 200〜280 nm)
オゾン層で守られている地表には到達しない。強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が最も強い。  

Posted by Dr.Ken at 18:44Comments(0)シミ・たるみ

2010年06月22日

◆光老化(1)

については、昨日のブログで少し触れました。

 肌の老化には、加齢に伴う自然老化と紫外線による「光老化」があります。

 そのことを如実に表す写真を入手しました。
 まず、ご覧下さい。同じ人の顔でも紫外線を浴び続けた側とそうでない側では、長い年月の間に、これほどの差が出るのです。

 写真1:左顔面を窓側にして30年間教師を続けた結果、左右に大きな違いを生じた。

(日本ロレアル社提供)

写真2:左ハンドルのタクシー運転手を長年続けた結果、窓側の左顔面に明らかな光老化の進行を認める。

(日本ロレアル社提供)

「光老化」恐るべし!

次の表は、専門的になりますが、自然老化と「光老化」の区別について医学的・解剖学的に細かく検討した結果です。

(日本ロレアル社提供)  

Posted by Dr.Ken at 23:32Comments(0)シミ・たるみ

2010年06月21日

◆紫外線シャワー

、今日の日射しは、まさにそんな感じでした。

 梅雨明け後、暑い日が続きますね。日中に屋外を歩くことがほとんどないため、久々に「紫外線のシャワー」を実感しました。

 ところで実際は、どの位の紫外線が地上に降り注いでいるか、ご存じですか。

 実は、気象庁から各地の紫外線量について詳細に報告されています。

 少し前のデータですが、下図の様に7月の値で見れば沖縄は札幌の1.7倍を超える紫外線が降り注いでいるのが分かります。


 紫外線を浴び続けるとどうなるか。

 ご存じかも知れませんが、シミ・しわ・たるみの原因は単なる老化ではなく、その7〜8割は紫外線ダメージと言われています。

次のデータは鹿児島と秋田県の女性のシミの量を調査したものです。何とシミで言えば20歳もの違いがあると報告しています。つまり、60歳の鹿児島女性と40歳の秋田女性のシミの量が同じと言うことです。その主因が紫外線量の違いと結論づけています。なるほど「秋田美人」とは、よく言ったものです。

(プロティア・ジャパンの資料より)

 さて、沖縄女性はどうなのか、鹿児島よりさらに南に位置するわけですから、推して知るべしです。

 このような紫外線による肌のダメージを「光老化」とも言います。単にシミ・しわ・たるみが進行するだけではなく、皮膚がんの原因でもあります。ですから、「光老化」対策は、とても大切です。  

Posted by Dr.Ken at 19:59Comments(0)Kenのつぶやき

2010年06月20日

◆全日本万歳同盟

という団体を、ご存じでしょうか。

 実は、私は全日本万歳同盟の沖縄県支部の副支部長も務めています。

 普段は、一形成・美容外科医として活動していますが、年に一回、全日本万歳同盟の一員として役目を果たすこともあります。

 今日は、当院の職員の結婚式でした。職場代表として挨拶をすると共に、その、年に一度の役目も無事終えました。

 式は、お二人の人柄そのものにアットホームな雰囲気の中で進行し、友人代表の祝辞、両親への感謝の言葉に思わず涙腺が緩みました。

 今日の万歳は会の規則で年に1回しか披露することができません。気力を振り絞って万歳三唱しますのでの、帰宅後は声も枯れ、強い疲労感を覚えるほどです(笑)。そう言う意味でも、披露は年に一回としたいところです。

 参考までに、定番の口上を以下に示します。万歳三唱の雰囲気が伝われば幸いです。

皆様こんにちは、○君、○さん、本日は誠におめでとうございます。

僭越ながら、私、全日本万歳同盟、沖縄県支部、副支部長の新城が万歳の音頭を取らせていただきます。

本日、披露します万歳は、巷の万歳とは異なりまして、全日本万歳同盟のおきてにより、年に1回の披露しか許されない、本式の万歳でございます。

まず、しきたりによりまして、本番の前に予行演習を行いたいと思います。
恐れ入りますが、皆様、ご起立願います。

まず、利き足を一歩前に出し、腰をぐっと落とし、手のひらを天に向け、腹の底から目一杯、ばばばばば万歳と唱えてながら、大きく腕を伸ばしてただきます。

それでは一度練習します。よろしいですか。
利き足を一歩前に出し、腰をぐっと落とし、手のひらを天に向け、腹の底から、ばばばばば万歳、と3回唱えます。

それでは、皆さんよろしいですか。本番です。
本日は、○君、○さんの末永いお幸せとご両家のますますのご繁栄、また、皆様のご健勝を祈念いたしまして万歳いたします。
ばばばばば万歳
ばばばばば万歳
ばばばばば万歳


今日の写真は残念ながらありませんが、18年前、知人の結婚式での口上の様子です。
  

Posted by Dr.Ken at 21:19Comments(2)Kenのつぶやき

2010年06月18日

◆十年一昔

、よく使われる言葉ですが、今の住まい(分譲マンション)に移って10年、その意味をつくづく感じながら通勤しています。

 ある朝エレベータに乗った際、3名の男兄弟と遭遇しました。一番上は小学生、一番下は3歳ぐらいでしょうか。大声で話す弟を、兄は優しくなだめています。

 思えば10年前にマンションに入居した頃は、たしか一番上の兄は、未だ母親のお腹の中でした。40世帯が同じ屋根の下に住みながら、顔を会わす機会がエレベータ内が多いせいでしょうか、狭いエレベータの中の様子は、なぜか脳裏にしっかり刻まれています。

 初めてのお子さんを待つ、期待と不安に包まれた表情を見せていた女性を、今は3名のよく似た姿の男の子が囲んでいるのです。同じ、狭い空間で見る、これほどの変化を「十年一昔」と呼ばずして何というのでしょうか。

 色白のぷりぷりした顔の保育園生が、今は思春期ニキビで悩んでいます。長年二人っきりだった仲むつまじいご夫婦の間に、いつの間にかとても賢そうな男の子が立っていました。

 そう言えば、4名でエレベータを上り下りしていた我が家族も、今は二人になりました。10年後、4名以上でエレベータに乗っているのか、一人で寂しく乗っているのか、未来図に遭遇しながら、今日も通勤します。

マンションから見える夕焼け
  

Posted by Dr.Ken at 07:42Comments(0)Kenのつぶやき

2010年06月17日

◆しこり(30)

を、治療する上で最も大切なことは正確に診断することであることは、言うまでもありません。

 では正確な診断に至るために、大切なことは何でしょうか。最新の画像診断機器で検査することでしょうか。違います。やはり、医師としての原点でもある、しっかり問診(経過を聞き取ること)し、丹念に診察することが肝要です。

 そのことを分かっていただける例を紹介しましょう。
 
 額の小さな青いしこりを訴えて来られました。
 話を聞くと、2ヶ月前に、兄が投げたオモチャが額に当たり、内出血が生じ、それ自体は程なく消失したものの、そのあと小さなしこりを生じ徐々に大きくなってきたとのことです。


 そっと触れると、微妙に拍動しているのも分かりました。さらに脈拍を確認するドップラー血流計で調べると浅側頭動脈の枝(矢印)に沿ってしこり(星印)が存在することが分かりました。


 以上から、動脈が傷ついて血液が漏れだしこぶ状にしこりを作る仮性動脈瘤と診断しました。場所と大きさによっては手術でこぶを取り除き、血管を修復する必要があります。今回は、こぶが小さく、骨の上にあると言うことでこぶの大きさに合わせてプラスチックを碁石様に作りその上からテープで圧迫することにしました。持続的に圧迫することでこぶをつぶしてしまおうと言うことです。


 2ヶ月間、治療し続けしこりは消失しました。
  

Posted by Dr.Ken at 00:01Comments(0)しこり

2010年06月16日

◆しこり(29)

前日のクイズの答えです。

 以前にも紹介した組織伸展器による人工的なしこりです。

 交通事故で部分的に欠けた耳を再建する手段としてしこりを作ったわけです。具体的には、欠けた耳軟骨を肋軟骨で補い、それを組織伸展器で拡張した耳の後ろの皮膚でカバーすることにしました。

 手術前、左耳の上が部分的に欠けています。


 3ヶ月以上掛けて徐々に皮膚を拡張させていきました。


 肋軟骨を削って耳の形にして、それを拡張した皮膚で覆いました。
  再建後、2年の状態です。

   

Posted by Dr.Ken at 00:01Comments(0)しこり

2010年06月15日

◆しこり(28)

を、これまで数多く紹介し、その発生源も様々であることがお分かりになったと思います。

 さて、次のしこりは何でしょう。
 ヒント:3ヶ月前から耳の後ろが腫れてきて、週毎、一定の間隔で腫れが増大し、一時的に痛みが出るものの、しばらくすると自然に痛みがなくなるとのことです。



 答えは、次回のブログで明かします。  

Posted by Dr.Ken at 00:01Comments(0)しこり

2010年06月14日

◆しこり(27)

を、これまで数多く紹介してきました。すでにお分かりのように、その発生源は皮膚、脂肪、血管、神経、骨・関節・・・、身体の構成成分のどれもが病的な「しこり」の原因になり得るのです。

 皮膚表面から分かるしこりの中で、骨が原因のことは、比較的稀です。以前に額の部分にできたしこり「外骨腫」を紹介しました。その外骨腫は手足の骨からも生じます。ほとんどの例で、痛みなどの症状がないため、表面の何らかの変形がないと気づきません。

 次の写真は、爪の変形を訴えて来られた方です。パット見たところ大きな変形はありませんが、部分的にわずかに盛り上がっています。


 しかし、正面から見ると爪が何かで押し上げられているのがよく分かります(矢印)。


 爪の状態から硬いしこりが、原因であることは容易に想像できますので、真っ先に外骨腫を考えました。X線写真をとると、案の上、末節骨から角のように伸びた外骨腫が確認できました。


 治療は、綺麗に爪が伸びていく上で大切な爪床を痛めないように、外骨腫を削り取りました。  

Posted by Dr.Ken at 15:32Comments(0)しこり

2010年06月13日

◆しこり(26)

がお尻(臀部)にできて、痛みが強くなり、赤く腫れ、程なく破裂してうみ(膿)が出てきたら毛巣洞(もうそうどう)の可能性があります。

 毛巣洞とは、読んで字のごとく、脱落した体毛が何らかの拍子で皮下に入り込み、毛玉となって巣くい、その周囲で化膿を起こして腫れてくるのです。なぜ毛が皮下に入り込んでいくのか、その詳しいメカニズムは、よく分かっていません。

 一般に、太っていて、毛深く、汗っかきの男性の患者が多いと言われています。お察しの通り、沖縄の男性は、その特徴を満たしている人が多く、私の形成外科医としての経験からしても、かなりの数で悩んでいる人がいると思います。

 治療は手術になりますが、毛が巣くった皮下のトンネルをしっかり切り取る必要があります。一旦、完全に治っても、「小太り・毛深い・汗っかき」が改善しないと再発の可能性は高いと思います。そのため、私は術後に脱毛をおすすめし、お尻をできるだけ清潔に保つよう指導しています。

 因みに、毛巣洞はお尻にだけにできるわけではありません。これまでの報告では、脇(腋窩)、へそ、眉、理髪師の手などに発生したとされています。

 30歳代、男性のお尻に2ヶ所しこり(矢印部分)をふれ、その中央から膿みが出てきました。写真からも毛深く、やや小太りであることが分かります。
  

Posted by Dr.Ken at 23:20Comments(0)しこり

2010年06月11日

◆しこり(25)

で、全身のどこにできてもおかしくない血管性の病変で、化膿性肉芽腫(かのうせいにくげしゅ)または毛細血管拡張型肉芽腫(もうさいけっかんかくちょうせいにくげしゅ)と呼ばれるものがあります。

 60歳台、男性の上口唇にできた赤いしこりです。半年以上まえに生じ徐々に大きくなってきたとのことです。ケガの記憶はなし。


 
 化膿性肉芽腫は、何らかのキズが元で反応性に生じると考えられていますが、実際は記憶に残らないほどの軽いケガのあとでも見られます。また、妊娠中の女性の割合が高いとされていて、女性ホルモンによる影響も考えられています。

 しこり自体は、とても小さな血管(毛細血管)の集合体で、表面はもろく、出血しやすく、一旦出血するとなかなか血が止まりません。

 治療は外科的切除がベストです。  

Posted by Dr.Ken at 23:04Comments(0)しこり

2010年06月10日

◆アクティヴ・エイジングセミナー

を大成功裏に終えました。

 形成外科KCの開院3周年を記念したセミナーで、3回目の開催です。ホテルナハテラスのアダンの間で101名のお客様をお迎えして行いました。

 アクティヴ・エイジングというと、聞き慣れない言葉かも知れませんが、実際は2002年に世界保健機構が提唱したコンセプトで、簡潔に言いますと「身も心も健康で、前向きに人生を謳歌すること」と表現できます。来られた方が、前向きに人生を謳歌するための、ヒントを提供することがセミナーのひとつの目的です。

 今回のテーマは「どこから来るの、弾むこころ?」としました。折しも、明日からサッカーのワールドカップが南アフリカで始まります。弾むボールに、世界中のサッカーファンが熱くこころを弾ませるものと思います。その祭典の前に、講師の戸澤先生の美しく元気になるためのお話し、久高先生の目からウロコの楽しいお話し、さらにレオン&エリ両先生の一流のボールルームダンスで思いっきり、こころ弾むひとときを楽しめるよう計画しました。

 ワクワク・ドキドキこころ弾ませることが、結果的に、身も心も健康にし、前向きに人生を謳歌する、アクティヴ・エイジングになるものと確信しています。

 盛りだくさんの内容ではありましたが、タグチマミさんの絶妙な司会進行で、JR並の正確さで会はすすみ、最後まで会場全体が弾み、終演後満面の笑みのお客様をお送りしました。


レオン&エリ両先生による華麗なボールルームダンス


慰労会後の全体写真
  

Posted by Dr.Ken at 22:42Comments(0)Kenのつぶやき

2010年06月09日

◆青いバラ

の花言葉を知っていますか。

 青いバラはこの世に存在しませんでした。バラ愛好家が既存のバラから品種改良で青い色を作り出そうと努力してもうまくいかなかったため、当初の花言葉は、「不可能・有り得ない」であったようです。

 ところが、2004年にサントリーが遺伝子組み換え技術で青いバラを作ることに成功しました。その後、一般の耕地でも栽培できるようになり、2009年11月から市販されています。

 人工的に生み出されたバラゆえに、新たに「奇跡」「神の祝福」という花言葉が設けられています。

 私は、まだ現物を見たことがありませんが、その青いバラをある方にプレゼントしようと思っています。

 明日、形成外科KCの開院3周年記念セミナーがあります。その中で、青いバラの花言葉に相応しい方に贈る予定です。

  

Posted by Dr.Ken at 23:59Comments(0)Kenのつぶやき

2010年06月08日

◆ダイアモンドの指輪

が、N子さんの左薬指にきらっと光っていました。

 いつも華やかなN子さんは、当院オープン時からのお客さん(患者さん)です。美意識がとても高く、顔面を含めて、ご自分のお体のお手入れを徹底して行います。客観的に見ても、実年齢より少なくとも15歳は若く見えます。お顔には、ほとんどシミやたるみがなく、肌のはりと透明感があり、最近、とくに綺麗になったとの、印象がありました。

 4ヶ月前に、額のシワが増えたことと、コンタクトレンズが入れにくくなったと相談されました。3年前の写真と比較しても、眼瞼下垂(がんけんかすい)があるのは明らかです。状態を説明して、眼瞼挙筋固定術と呼ばれる眼瞼下垂の修正術を行いました。

 術後も順調に経過して、目が活き活きとして、より魅力的になりました。

 手術後2ヶ月ほどして、ある男性と1年ぶりに再会したそうです。実は、その男性は彼女より13歳も若く、初対面の時はもちろん年齢差は知らなかったようですが、彼は初対面のときから、彼女のことが気になっていたとのことでした。

 その後、彼から交際を申し込まれ、なんと1週間後にプロポーズされたのです。彼女は13歳も年上であるということを告白すると、きっと驚いて、考えなおすのではと思ったようですが、彼はそんなことは関係ないと「ダイアモンドの指輪」をプレゼントしたのです。

 その経緯を、にこやかに話すN子さんが一段と輝いて見えました。

 お客様の幸せを少しでもサポートできたことをスタッフと共に喜びながら、終礼に臨みました。

ドバイ、アトランティスホテルのロビー
  

Posted by Dr.Ken at 23:09Comments(0)院内のできごと

2010年06月07日

◆しこり(24)

の中で、まぶた(眼瞼)を含め、主に顔面に多発性にできる、小さな病変のひとつに稗粒腫(ひりゅうしゅ、はいりゅうしゅ)があります。

 昨日、紹介した汗管腫に似ていますが、まったく別物です。構造的には、以前に紹介した粉瘤とまったく同じで、皮膚でできた小さな小さな袋と言えます。

 まぶた(眼瞼)周辺に高頻度にみられ,ついで頬や額、さらに外陰部に好発し,ときに多数集まって、面をなしていることもあります。

 汗管腫同様、自覚症状がなく悪性化もないため通常治療は必要ありません。見た目の改善目的で注射針や小刀で小切開し,白色球状の内容物を取り出します。

 50歳代、女性、額の稗粒腫(髪の生え際の下にある小さな白い粒状のもの)


 除去後1ヶ月
  

Posted by Dr.Ken at 19:21Comments(0)しこり

2010年06月06日

◆しこり(23)

の中で、まぶた(眼瞼)に多発性にできる、小さな病変のひとつに汗管腫(かんかんしゅ)があります。

 汗の元であるエクリン汗腺と呼ばれる組織の一部が限局性に増殖した結果,直径1〜3mm大の正常皮膚色の小さなしこりが生じます。

 まぶた(眼瞼)によく見られますが,体幹に認められることもあります。女性に多く,汗の分泌量の多くなる思春期に目立ってくることが多いようです。自覚症状は、ほとんどありませんが,自然に消えることもありません。

 自覚症状がなく悪性化もないため通常治療は必要ありませんが、見た目の改善目的で炭酸ガスレーザーや凍結療法が行われます。

 20歳代、女性の下眼瞼汗管腫


 炭酸ガスレーザー後1年
  

Posted by Dr.Ken at 11:43Comments(0)しこり

2010年06月04日

◆しこり(22)

の中で、まぶた(眼瞼)にできる、稀なもののひとつにosteoma cutisがあります。

 ちゃんとした日本語の病名も未だになく、直訳すればosteoma(骨腫) cutis(皮膚)「皮膚骨腫」と呼ぶのでしょうか。

 切り取ったあとの病理検査でも、しこりの本体が骨でできていることが判明しました。文献報告も調べましたが、その中でもとても稀なしこりとして紹介されていました。

 20年余の医師経験の中で最初で最後のしこりと思っていましたが、なんと、その半年後に別のお子さんのまったく同じ場所の、同じしこりを手術しました。

 なぜ、同じ場所に、同じしこりが、しかも生まれつき生じるのかと、思いました。
 不思議でなりません。キョロキョロ



  

Posted by Dr.Ken at 23:50Comments(0)しこり

2010年06月02日

◆しこり(21)

の中で、まぶた(眼瞼)にできる要注意の腫瘍は、脂腺癌です。

 いわゆる「ものもらい」は、ほとんどの方が経験すると言って良いほど、ありふれたまぶたのできものです。ただし、「ものもらい」のものが、繰り返しできて、なかなか治らない、そのうち赤い小さなしこりになってきた時は、気をつけて下さい。

 その場合、初期の脂腺癌が隠れている可能性があります。実は、ベテランの医師でも見極めが難しく、なかなか治らない「ものもらい」として治療される続けることもあるのです。

 脂腺癌については、以前のブログでもお話ししました。
 私自身は、通常の「ものもらい」と違う経過・見た目の場合は、病理検査を積極的に行うようにしています。

 50歳代、女性、「ものもらい」として治療を受けていましたが、長期間治癒しないため、病理検査を行い脂腺癌と判明して紹介されてきました。


 上眼瞼を部分的に切除して、下眼瞼からの交差皮弁での再建を予定しました。


 術後1年、幸い再発のサインはありません。
  

Posted by Dr.Ken at 23:50Comments(0)しこり

2010年06月01日

◆「初心

に戻る覚悟で頑張るしかない」と、昨日、鳩山首相は記者団に答えたようです。

 今日は、そのことに対してコメントするつもりはありません。

 ところで、お陰様で本日6月1日に形成外科KCは開院3周年を迎え、いよいよ4年目に入りました。カクテル
私にとっては、あっという間でしたが、クリニックのマネジャーでもある妻は、1周年の時に10年ぐらい経ったような気がすると言っていましたから、きっと今日は30年以上経ったような・・・と漏らすでしょう。

 今朝は、鳩山首相の弁とは関係なしに、「初心」という言葉に思いを巡らしながら通勤しました。

 開業したときの、「初心」は何だったのか、それは天職と信じて疑わない形成外科医を、手が動き、目が見えるまで全うすること、でした。

 別の見方をすれば、自分の城を持ち、自分の信じることをことを思いっきりできる(思う存分、手の動く限りメスを握れる)ことへの「期待」ニコニコ、経営者としてクリニックを運営し、職員を引っ張っていけるかの「不安」キョロキョロが、「初心」であったとも言えます。

 今、「初心」を振り返って、「期待」は、例えばドバイでの仕事を目指す「ワクワク・ドキドキ感」に言葉を変え、「不安」は、いつまで経っても決して消えないけど開業時の五里霧中ほどではないと、言い切れます。

 天職を全うする「初心」を忘れず、期待と不安の「初心」を思い出して、この3年間に、私やマネジャー、スタッフも確実に進歩したと確信した1日でした。

 さー、次の1年はどんな1年にしようか。ガッツポーズ

                                                   

Posted by Dr.Ken at 23:37Comments(0)Kenのつぶやき