医療法人こころ満足会 形成外科KC

2010年05月30日

◆診察室

に入る前に、まず中で待っている患者さんの情報をインプットします。

 形成外科KCでは、ひと並びになった複数の診察室、スキンケア室、手術室を職員用通路で繋いでいます。そのため、一般のクリニックで見られるような医師が診察室に待っていて患者さんが部屋に入ってくるスタイルとは逆です。つまり、患者さんはあらかじめ診察室で待機してもらい、私が各部屋を移動して診察ないし処置にあたるわけです。ですから、部屋に入る前に患者情報を把握して、患者さんの顔を見た瞬間に、診察始めから部屋を出るまでのシナリオ、ストーリーを仕上げます。電球

 術後の方で、笑顔で視線を合わせてくれる場合は、当然ながら経過が良くてご本人も満足されているわけですから、ズバリ「綺麗になりましたね」とか「調子が良さそうですね」と、一声かけて次の予約日を設定します。

 逆に、浮かぬ表情の場合は、すぐに手術の経過のことには触れません。例えば、眼の手術後であれば、天気のことやニュースの話題について触れながら、患部を凝視することなく、会話しながらの目の動き、まぶたの開き具合、ふたえの幅、キズの状態、腫れ具合などを観察します。いきなり「その後いかがですか」と、目をまじまじ見ると一生懸命に目を見開こうとするので、自然な状態での評価が難しくなります。会話しながら、相手が意識しないように診察することで、術後の状態は良好なのか、何らかの問題があるのか判断できます。適当なタイミングで、ズバリ、術後の状態について触れます。私の中では、会話中の診察を元に、今後の方針が出来上がっていますので、「浮かぬ表情」の原因に即座に対応できます。もちろん、「浮かぬ表情」の理由が手術に関係ないこともあります。その時は、臨機応変に、聞き役に徹します。

 今日の診療中、一番印象に残っているのは1ヶ月前に豊胸手術を行ったAnnです。27歳にして4名の子供さんがいて、全員母乳で育てたこともあり乳房はかなり萎縮していました。まだまだ、若い女性ですので、初診時に見せた自らのボディイメージにひどく落胆した表情は、いまでも鮮明に覚えています。でも、今日、部屋で待機中に見せた、別人のように優しい笑みに包まれた表情から手術結果に満足していることはすぐに分かりました。

 診察で確認した対称的で自然な仕上がりの乳房は、もちろん、これまで無表情か、気むずかしい表情しか見せなかったAnnの心からの笑顔を見ることができて、術者も大満足でした。ニコニコGOOD

院内紹介:コンサルティング室です。


院内紹介:手術室です。
  

Posted by Dr.Ken at 23:49Comments(0)院内のできごと