2010年01月17日
◆PRS
PRSとはPlastic and Reconstructive Surgery(形成再建外科)という形成外科領域では、世界的に最も権威のある医学雑誌の略号です。私たち形成外科医、美容外科医が勉強会や学会で議論する時に「PRSの先月号に載っていた論文では・・・」などと雑誌の略号をよく使います。世界中の形成・美容外科医から投稿された新しい手術法・治療法が主に掲載されているので、日々、いろんな手術をこなす外科医に取ってとても有意義な情報源です。
たまたま、PRSの2010年1月号をオンラインで見ていると、米国で最初の顔面移植(ケガで顔面の大部分を失った患者に脳死患者の顔面を移植する手術)の論文が載っていました。昨年の5月のニュースで、手術後の女性が記者会見を行った様子が日本でも写真付きで紹介されました。PRSの中で、手術に至るまでの経過と、実際の手術の内容、その後の経過が詳細に報告されていました。顔面のほぼ8割、中顔面の皮膚はもちろん、筋肉、骨、歯、耳下腺(だ液を出す組織)、神経・血管が丁寧に繋がれて手術時間は22時間に及んだようです。術後8ヶ月の段階で、これまでできなかった、鼻呼吸、食べ物の飲み込みができるようになり、ほぼ全体の知覚が戻り、顔の筋肉の動きも戻りつつあるとのことですから、驚きです。これまで、外傷や腫瘍などで顔面の大部分を失った方の再建は困難でしたが、顔面移植という手段を確立した意義はで大きいと述べられていました。ただ、2005年にフランスで世界初の顔面移植が行われて以来、現在まで中国、米国、スペインで合計9例の顔面移植の報告がありますが2例が死亡しています。死因が必ずしもはっきり分かっているわけではありませんが、拒絶反応が起きやすい組織の移植ですから、まだまだ改善の余地はあると思います。
たまたま、PRSの2010年1月号をオンラインで見ていると、米国で最初の顔面移植(ケガで顔面の大部分を失った患者に脳死患者の顔面を移植する手術)の論文が載っていました。昨年の5月のニュースで、手術後の女性が記者会見を行った様子が日本でも写真付きで紹介されました。PRSの中で、手術に至るまでの経過と、実際の手術の内容、その後の経過が詳細に報告されていました。顔面のほぼ8割、中顔面の皮膚はもちろん、筋肉、骨、歯、耳下腺(だ液を出す組織)、神経・血管が丁寧に繋がれて手術時間は22時間に及んだようです。術後8ヶ月の段階で、これまでできなかった、鼻呼吸、食べ物の飲み込みができるようになり、ほぼ全体の知覚が戻り、顔の筋肉の動きも戻りつつあるとのことですから、驚きです。これまで、外傷や腫瘍などで顔面の大部分を失った方の再建は困難でしたが、顔面移植という手段を確立した意義はで大きいと述べられていました。ただ、2005年にフランスで世界初の顔面移植が行われて以来、現在まで中国、米国、スペインで合計9例の顔面移植の報告がありますが2例が死亡しています。死因が必ずしもはっきり分かっているわけではありませんが、拒絶反応が起きやすい組織の移植ですから、まだまだ改善の余地はあると思います。


